大人げない=子どもっぽい=オトコ──。プラモデルの製作に熱中する著者、カメラ小僧のまま大きくなった大手システム販売会社の社長、来日中に突然姿をくらましてハンバーガーショップの行列に並んでいるところを発見されたビル・ゲイツ等々。この本の登場人物はすべてオトコである。対して女性は、あくまでも実利を重んじ、“ろくでもない”ことには手を出さない生き物なのかもしれない。
著者は、「子どものようなビル・ゲイツ」が創設し、かつて自分が日本法人の社長を務めたマイクロソフトという会社がどれほどハチャメチャな社風だったかを紹介している。だが、そのマイクロソフトも巨人化するに従って「大人になってしまった」と嘆く。その結果、子どものような人間が生み出す、沸き上がるエネルギーが失われていくというのだ。
「我慢なんてしなくていい」「目標をもってはいけない」「期限ぎりぎり体質は悪くない」といったように、常識をわきまえた“大人”なら眉をひそめるようなフレーズの小見出しが目につくが、なるほどと思うことが書かれている。例えば、「本当のデッドラインが訪れるとたちまち状況は一変する。いったん、やばい、と思い観念して仕事に取り組むと、あれほど手につかなかった仕事に自然と集中していることがわかる」というくだりには、頷く読者が多いはずだ。
ただ、全体に予定調和な内容というか、共感はするものの、琴線に触れる箇所が期待するほどには多くなかった。書評子に“子どもっぽさ”が薄れた証であろうか。(止水)
『大人げない大人になれ!』
成毛眞著 ダイヤモンド社刊(1429円+税)
著者は、「子どものようなビル・ゲイツ」が創設し、かつて自分が日本法人の社長を務めたマイクロソフトという会社がどれほどハチャメチャな社風だったかを紹介している。だが、そのマイクロソフトも巨人化するに従って「大人になってしまった」と嘆く。その結果、子どものような人間が生み出す、沸き上がるエネルギーが失われていくというのだ。
「我慢なんてしなくていい」「目標をもってはいけない」「期限ぎりぎり体質は悪くない」といったように、常識をわきまえた“大人”なら眉をひそめるようなフレーズの小見出しが目につくが、なるほどと思うことが書かれている。例えば、「本当のデッドラインが訪れるとたちまち状況は一変する。いったん、やばい、と思い観念して仕事に取り組むと、あれほど手につかなかった仕事に自然と集中していることがわかる」というくだりには、頷く読者が多いはずだ。
ただ、全体に予定調和な内容というか、共感はするものの、琴線に触れる箇所が期待するほどには多くなかった。書評子に“子どもっぽさ”が薄れた証であろうか。(止水)
『大人げない大人になれ!』
成毛眞著 ダイヤモンド社刊(1429円+税)
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