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2013/09/12 09:11

コラム

[週刊BCN 2013年09月09日付 Vol.1496 掲載]

<いまさら聞けないキーワード>スクラッチ開発

【スクラッチ開発】
既存のパッケージ製品などを使わずにITシステムを独自開発すること

 ITシステムやソフトウェアを開発する際に、既存のパッケージ製品に機能を追加したり、カスタマイズしたりするのではなく、新たに最初から開発すること。オープンソースを含めて、ソースコードやヒナ型などを使用せず、まっさらな状態からコードを書いていくオーダーメイドの開発方式で、手組み開発ともいう。ソフトウェアの受託開発は、基本的にスクラッチ開発だ。

 開発の自由度が高く、さまざまな要望に柔軟に対応できるのが最大のメリット。ユーザー企業にとっては、自らの要望を完全に反映させた独自のITシステムをつくり込むことができる。しかし、当然、開発コストはパッケージ製品のカスタマイズなどに比べると高く、工数もかかるので、本稼働までに多くの時間を要する。

 日本の大企業のITシステムは、伝統的に欧米に比べてスクラッチ開発の比重が高い。これは、同業他社との差異化を図る戦略として、本業の競争力向上につながるITシステムの構築を目指した結果だ。ただし、オフコンや汎用機など、レガシーなハードウェアを使い続ける企業が多かったことがスクラッチ開発の選択につながったという側面もある。

 パッケージと比べると開発の効率が悪く、受託ソフト開発を手がけるITベンダーが低収益構造に苦しむ温床にもなった。

 近年、企業活動や会計制度などのグローバル化に伴い、とくに財務会計や人事・給与などの基幹系システムでは、業務の標準化に対する要請が高まり、パッケージのニーズも継続して拡大している。さらに、企業経営の観点からITシステムの最適化を進める企業が増えたことでパッケージの適用比率が上がり、スクラッチ開発は漸減傾向にある。

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