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2012/09/06 11:02

コラム

競争力のバロメータ

 あなたが持っているIT機器で、マルチランゲージ(多言語)に対応している製品はいくつあるでしょうか? わたしの場合、スマートフォンとソニーの携帯ゲーム機「PlayStation Vita」、そしてデジタルカメラといったところでしょうか。これらの機器は世界展開を前提に開発されているので、組み込まれているソフトウェアはマルチランゲージに対応し、設定画面で自分に合った言語を選べるようになっています。

 おそらくは、マルチランゲージ対応機器のメーカーは、言語モジュールをその言語を使っている国・地域でローカライズする体制を構築しているはずです。開発や製造そのものを、メーカーの国以外で行っているケースも多くみられます。

 この生産体制は、世界の最適な場所で、最適な開発・運用を行う「グローバルデリバリーモデル」の考えに通じるものです。近年、押されぎみの日本の電機産業ですが、グローバルでの競争力を測るバロメータの一つとして、この「マルチランゲージ対応」を使うことができそうです。

 翻って、わが国の情報サービス産業がつくりだすソフトやサービスはどうでしょうか?中国でのオフショアソフト開発の歴史が長いこともあって、日本語、中国語、英語の三つは対応できそうです。さらに欲をいえば、ASEAN主要国の言語や、欧州圏のドイツ語、フランス語、それに南米で通用するスペイン語、ポルトガル語にも対応したいものです。

 ITの世界は、グローバル市場である程度のシェアをもたなければ、国内でニッチ商品のまま終わる可能性が高いのです。例えば、マルチランゲージへの対応という発想に乏しかったガラケー(従来型携帯電話)のように、外来種に駆逐されかねません。いま、他社との協業や合作も含めた「グローバルデリバリーモデル」の構築が問われています。(安藤章司)

【グローバルデリバリーモデルを実践するNTTデータの記事はこちら】
NTTデータ 世界のトップグループを目指す 現状から抜け出すための三つの柱
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.9.6」より

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