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【大宰府発】福岡に出向いた。そのついでに、一度は行ってみたいと思っていた太宰府天満宮に、やっとお参りできた。私は岐阜市内にある天神神社で育った。神社の倅ではないが、その境内が遊び場で、お社を取り囲む森は、私の秘密基地であった。あのヒノキの下にある大きな穴は宝の隠し場所、あの椋の木はお腹がすいたときによじ登って実を食べる場所。こんな具合に素敵な小宇宙がそこにあった。その神社の総本家が、太宰府天満宮である。

▼47都道府県を巡り歩いてきた。すべての鉄道に乗りたいと思って、現在までに8割の路線は制覇した。いわゆる“乗り鉄”だ。これまで大宰府のある大牟田の方面はどうも縁が薄かった。今回は半年ぶりに訪ねた応研の社長・原田明治さんが、「大宰府に行くなら、隣接している九州国立博物館にぜひ行くべきだ。あの何もない空間は一見の価値がある」と非常に強く勧められ、心がぐぐっと動いた。何もない空間という、よく分からない説明に興味が湧いた。こうした不確かな説明は、原田さんとの長いつき合いのなかで、ままあることだ。そんな時は、まず行動することにしている。

▼原田さんといえば、こんなことがあった。5年ほど前のことだ。「飛行機を買ったんだけど、乗りたい? 僕の運転だと、乗りたくないよね」と尋ねられた。無下に断るのも失礼と思い、「乗りたい」と答えた。すると、突然その機会がやってきた。広島はデオデオの社長・友則和寿さんに会って辞去する時、原田さんから電話が入った。「もしもし、今どこ?」「広島です」「これから迎えに行くから、昔の広島空港まで来て」。その日は二人で空を飛んだ。途中に、普賢岳の噴火口を見て、佐賀空港に到着した。入道雲がそびえ立っていた。珍しい雲と、眼下に広がる街の光景と、エンジンの音が五感に残っている。その飛行機は手放したそうだ。「あんな危ないものには乗らないほうがいい」と澄ましている。もともと車の運転が大好きで、オープンカー通のようだ。「こうした時期にこそ、お金を使わないといけない」と、真顔で言うのは昔ながら。博多の街を爆走しているポルシェがいれば、きっとそうだ。神社の森を走るが如しである。(BCN社長・奥田喜久男)

2月11日に訪ねた大宰府天満宮は、あいにくの雨模様だった

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