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2011/09/08 09:11

コラム

[週刊BCN 2011年09月05日付 Vol.1397 掲載]

シルクロードはシリコンロードに

【成都発】中国四川省の成都市に出かけた。きっかけは5月21日のニュースだ。成都でiPadの生産工場が爆発、というショッキングな記事が目に飛び込んできた。驚いた理由は三つある。まずは工場が爆発したこと。テロなのか?その2はiPadの工場が成都にあること。なぜ内陸部にあるのか? その3は成都が主力工場だということ。成都はソフトに注力した内陸型産業を育成する街ではなかったか?

▼産業の発展経緯からみて、中国は三つの地域に分類できる。海に近接している沿海地域=広州、上海、青島、天津、大連。沿海部から1000kmほど陸に入る内陸地域=長沙、武漢、合肥、洛陽、鄭州だ。さらに1000kmほど西に行くと、昆明、重慶、成都、西安、蘭州となる。成都は“奧内陸地域”とでもいう位置にある。それぞれの街は独立心が旺盛で、都市間で成長を競っている。とはいえ、街づくりのプロセスは似ていて、それだけではなく駅舎が似ていたり、マンションの外観や道路が似ていたりして、見紛う光景が多い。

▼飛行機の路線は多く、頻繁に飛んでいるが、しょっちゅう遅れるから、仕事などで客先と面談するときなどは鉄道を使うほうが無難だ。鉄道の路線は、文字通り網の目に敷設されている。時速300kmで高速運行するので、中国では鉄道が重要な輸送手段となっている。それでも成都は奧内陸だ。生産したiPadを運ぶとき、上海まで直線で2000kmはある。BenQ中国のTony CT Yang社長が答えを教えてくれた。「成都から昔のシルクロードを走る鉄道を使って、ウルムチ、中央アジア、そしてヨーロッパに製品を運ぶのさ」。なるほど、奧内陸の地の利が理解できた。かつてのシルクロードは、シリコンロードとなって復活するわけだ。iPadと成都の深い関係が理解できた。(BCN社長・奥田喜久男)

BenQ中国のYang社長は、iPadの工場が中国の内陸部にあることの謎を解き明かしてくれた

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