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2012/09/06 09:11

コラム

[週刊BCN 2012年09月03日付 Vol.1446 掲載]

伊勢神宮に感じる歴史の底力

【伊勢発】伊勢に集まりがあって、出かけた。近鉄・伊勢市駅の駅舎を一歩出ると、強い日差しが肌を刺す。それでも、いくらか秋の気配が漂う。見上げると夏の雲と秋の雲が同居している。東京に比べて空が広い。伊勢の空は心が広がるようで、好きだ。

▼駅から外宮は近い。外宮に向かう大通りには長い間、空き地があった。全国の地方都市と同じく、伊勢市の駅前もシャッター通りになって久しい。ところが、この空き地にホテルが建つという。来年10月には62回目の式年遷宮がある。この時までには完成して、各地から集まる参宮客をもてなしてほしい。

▼伊勢神宮は内宮と外宮が主要なお社だ。このところ伊勢にはこの『神宮』をお参りする人の数が急速に増えている。江戸時代にも、お蔭参りというブームが起きて参宮客が増えた時期がある。その再来のようだ。内宮のお膝元はおはらい町といい、町の中央にある“おかげ横丁”が人気を博している。修学旅行で来た生徒が、地元の人に「伊勢神宮はおかげ横丁にあるのか」とたずねたという。彼らの理解はとんちんかんだが、人が集まることはいいことだ。

▼私が伊勢の地を踏んだのは18歳の時だ。神宮の参拝もその時に始まる。そして、いつの間にか神宮が身近になった。身近になるにはこの地でお参りをして感じることに始まる。しかし、神宮をお参りしても、神の住処の御正殿はずっと奥にあって、参拝客には身近ではない。私は神職修行の時に御正殿と間近で接しているので、その威厳を肌で感じている。この感じばかりは人に伝えにくい。今回、その威厳に接することができる場が外宮にできた。「せんぐう館」だ。せんぐうとは20年ごとで62回継続している式年遷宮の儀式のことだ。1200年に及ぶ行事は今に続いている。歴史の底力を感じる。(BCN社長・奥田喜久男)

外宮にある多賀宮。御祭神は豊受大神の荒御魂。このお宮は力の源泉を授けてくれる。お参りには外せない

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