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2010/08/26 09:08

[週刊BCN 2010年08月23日付 Vol.1346 掲載]

店頭流通

ラオックス 本店の売上高が2倍以上に 7割占める外国人観光客

 東京・秋葉原のラオックス(羅怡文社長)の本店が、外国人観光客の増加で売り上げを伸ばしている。昨年11月に、外国人をメインターゲットに売り場をリニューアル。従業員の半数以上を占める外国人スタッフによる世界23か国の言語への対応や、約6万点の商品数を強みに、ライバル店との差異化を図っている。今後、現状では網羅していないスポーツ用品の取り扱いを視野に入れるなど、「限られたスペースのなかで、外国人観光客のニーズを満たす商品展開に力を入れていく」(飯野信和店長)方針だ。

飯野信和店長
 昨年11月のリニューアル前、ラオックス本店の顧客構成比は、日本人が7割、外国人が3割だった。リニューアル後はその比率が逆転。外国人が7割を占めている。ツアー客や早朝から来店する個人の外国人観光客のニーズに応えるために、午前10時だった開店時間を、昨年12月から1時間繰り上げて9時にした。場合によっては、8時45分にオープンして対応することもある。

 来店する外国人の8割は中国人だ。今年7月、日本への観光ビザ取得要件が緩和されたことから、日本では中国人観光客増加への期待が高まっている。飯野店長は、「必ずしも規制緩和の影響とは言い切れないが、夏休みに入ったこともあって、家族連れのお客様が増えている」と語る。そして、「顧客あたりの単価は下がっているが、免税品は業界で価格を統一するという暗黙のルールによって価格競争がほとんどなく、売上高はリニューアル前の2倍以上」という。

 とくに人気が高い製品は、ニコンやキヤノンのデジタル一眼カメラや、タイガー魔法瓶、象印マホービン、パナソニックなどの4万円前後のIH炊飯器、高級時計など、持ち帰りが可能な製品。また、「子ども連れのファミリー層には、PSPが大人気」(飯野店長)だという。

 外国人が日本で家電製品を購入する理由は、日本の製品が機能や品質が高いことに加え、「偽物をつかまされることもなく、間違いがない。安心というイメージがある」(飯野店長)からだ。日本のメーカーが日本国内で製造していることが人気の決め手となっている。面白いのは炊飯器で、「帰国してからも、日本で食べたようなおいしいご飯が食べたい」と、買って帰る人が多いという。

 また同店では、日本の刃物が外国人からの評価が高いことから、包丁や爪切りの品揃えを充実させている。とくにおみやげとして手軽な爪切りは、「一人で40本購入する人もいる」(飯野店長)ほどの人気で、20種類を置いている。さらに、「ハローキティは外国人にも大人気。秋葉原にはサンリオショップがないので、グッズの充実に力を入れている」など、ニーズに対応している。

 外国人には、「次の来日時にも、また来店してもらえるよう、接客を手厚くしている」と飯野店長は話す。(田沢理恵)

カメラ売り場は日本メーカーのカメラを品定めする外国人観光客でにぎわう

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