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2010/09/02 09:08

[週刊BCN 2010年08月30日付 Vol.1347 掲載]

店頭流通

セールス・オンデマンド 自動掃除機が絶好調 子育て共働き世帯から支持

 米アイロボットの日本正規総代理店であるセールス・オンデマンド(木幡民夫社長)の「自動掃除機ルンバ」の販売が好調だ。一般の掃除機のようにノズルやハンドルがなく、円形の本体が自動で部屋を動き回って掃除をするユニークな製品である。2004年の発売当初は、ガジェット好きや一部の高齢者層などがユーザーの中心だったが、最近になって、子育て世帯や共働き世帯など、30~40代の人々にすそ野が広がってきている。「ここ1年で過去6年間の累計台数以上が売れた」と、徳丸順一・取締役企画推進部部長は手応えを語る。

徳丸順一・取締役
 ロボットメーカーの米アイロボットが開発したルンバは、直径34㎝の正円の本体に独自の人工知能を搭載し、部屋の広さや形状、汚れを判断して自動で掃除をする。一般の掃除機のようなノズルやハンドルはない。日本では、正規総代理店であるセールス・オンデマンドが、2004年に「ロボット掃除機 ルンバ」として販売を開始した。しかし、「日本人は、ロボットと聞くと空想の世界を連想する傾向があり、ルンバもオモチャのように思われてしまった」(徳丸取締役)という。

 このため、商品名を「自動掃除機 ルンバ」に変更し、改めて訴求を開始。洗濯乾燥機や食器洗い機などのように家事を自動化する家電製品同様、「掃除機も自動化できる」という“時短家電”としてのメリットを売り場で伝えてきた。こうしたアプローチを積み重ねたことが成果につながっている。

「自動掃除機 ルンバ537」。直径34cmの円形ボディが、自動で部屋を掃除する。掃除完了またはバッテリ残量が少なくなると、自動的に充電コネクタに戻る
 現行の500シリーズの価格は、エントリーモデルが4万8800円、スタンダードモデルが6万9800円、ハイグレードモデルが7万9800円と、決して安価ではない。しかし、一般的な掃除機が買い替え中心の市場であるのに対し、ルンバは「既存の掃除機にプラスして購入してもらえる」という特徴が後押し。子育て世帯や共働き世帯など、30~40代以上の家事を自動化したいと考えていた人の獲得につながった。

 今後は、機能の説明に加え、「床、畳、カーペットなどの環境で、実際にどれくらい使えるのか」という疑問を払拭するために、ウェブサイトでモニタ100人に貸し出すなどの利用シーンの訴求活動に力を入れ、さらにユーザーの拡大を目指す。

 ルンバの好調な販売は、「消費者はよいものに価値を見いだしている。高付加価値家電が売れる傾向にある」(徳丸取締役)という消費者動向を裏付けている。一般家庭の掃除機は、一家に一台で、壊れなければ買い替えないのが当たり前だった。しかし、5万~8万円前後の初期投資で家事を自動化できるというルンバの付加価値に魅力を感じる人々が増えてきているのは確かだ。(田沢理恵)

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