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2009/10/13 17:16

[週刊BCN 2009年10月12日付 Vol.1304 掲載]

店頭流通

【店頭販売奮闘記】エレコム(上) 今ある武器で何ができるか

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 このコーナーでは、店頭販売に注力するメーカーの販売第一線の動きを紹介する。(上)では各社の販売戦略や体制を、(下)では現場の奮闘ぶりを追う。

木幡 優
営業部営業企画課課長
 パソコンやオーディオ・ビジュアルの周辺機器、携帯オーディオアクセサリ、用紙・ラベル、クリーナー、パソコンデスク――。各種の周辺製品を多岐にわたって開発、販売しているエレコム。同社は「この季節、またはこのご時世に何が売れるのか」(木幡 優・営業部営業企画課課長)ということを常に考えて販売戦略を練る。

 パソコン業界では、Windows 7の発売を前にして買い控えが懸念されるが、周辺機器メーカーにとっては追い風にもなる。パソコン周辺機器は「パソコンとセットで売れる時代ではない」からだ。パソコンを買わずにメンテナンスして長もちさせようというニーズをつかんだり、マウスを買い替えようと考えるユーザーは多いはずというように前向きに捉え、「今ある武器(製品)で何ができるか」を日々考えている。「悩んでいる暇はない」。自分たちが「やらなければ、どこかがやる」からだ。

 販売店との親密な関係を築くうえで根底にあるのは、「当社の製品かどうかにかかわらず、販売店にはたくさん売ってもらうこと。それがエレコムの製品だったら、なおよい」という考え方だ。同社の場合、本社(大阪市)で販売促進策を立案、量販店を担当する全国14営業所に伝達し、各支店ごとにその地域や店舗に合わせてアレンジしている。そして販売店を担当する営業は、すべて自社のスタッフで賄う。「単に店の商品棚を管理することが仕事ではない」からだ。日ごろからコミュニケーションを図り、「小さな関係も大事にする」ことで、店ごとに違うニーズを引き出している。

 エレコムは、女性をターゲットとした製品開発に力を入れていることでも知られるが、実は「スクラップアンドビルドでやっと売れるようになってきた」のだ。例えば、女性向けデザインのイヤホンの販売では、2006年の第1弾の取り組みで辛酸をなめ、そして、第3弾でやっとコーナー化に漕ぎ着けたという経緯がある。「第1弾、第2弾でやめていたら今はない」と振り返る。(田沢理恵)
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