[週刊BCN 2010年03月01日付 Vol.1323 掲載]

サイボウズ SMB攻略で戦略見直し 他社のアプリを自社インフラでSaaS提供
サイボウズの青野慶久社長は、中小企業向け事業の中長期戦略について本紙のインタビューに答え、大幅な戦略転換を図る方針を明かした。短期的には、従来通り国内企業向けにグループウェアのライセンス販売を柱として推進するものの、中・長期的には他社との協業によるSaaSの販売に軸足を置く。青野社長は、「既存のビジネスモデルではサイボウズに未来はない」と危機感をあらわにしながら、戦略転換に踏み切った決意の固さを語った。グループウェアのトップシェアメーカーが、中堅・中小企業(SMB)市場で「自己改革」に乗り出す。
「ライセンス販売に限界」と青野社長
従来の中小企業向け事業では、グループウェア「サイボウズ Office」のライセンスの販売によってきっかけをつくり、その後、Web型データベース「デヂエ」などの関連製品を提案。顧客単価を上げることで、ビジネス拡大を図ってきた。しかし、中期戦略では、従来のように自社製品だけをライセンス販売するビジネスモデルに固執しない。自社だけでなく他社からもアプリケーションを調達して、それらを一括してSaaS型サービスとして提供。売り上げをパートナー企業と分ける協業戦略を推進する。具体的な中身はこうだ。サイボウズのデータセンター(DC)で、自社・他社を問わずアプリを運用し、SaaSで販売する。ユーザー企業は一つのポータル画面で必要なアプリを選択して購入・利用できる仕組みで、「ITツールのショッピングモールのような位置付け」と青野社長は表現する。サイボウズはアプリメーカーとしての顔をもちながら、SaaSのプラットフォームベンダーの役割も果たすことになる。...
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