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2010/08/26 09:11

[週刊BCN 2010年08月23日付 Vol.1346 掲載]

解説

積乱雲湧き上がる「パブリッククラウド」 日本勢、渾身の反撃なるか

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 パブリッククラウド領域で異変が起きている。ホスティング事業者のさくらインターネットが北海道石狩市に最大でおよそ60万台のサーバーを収容できる大規模データセンター(DC)の建設を発表したのに続き、有力SIerの日本ラッドは、今年10月をめどに風圧のみで除熱する超省エネ型DCの商用サービスに踏み切る。建設費や電力消費量を半分以下に抑えられるのが特徴だ。成功すれば、これまでAmazonやGoogleなど外資系に圧倒されていた日本のパブリッククラウドビジネスが本格的に立ち上がることになる。

 日本のDCは、クラウド先進国の米国に比べ、約2倍のコストがかかると指摘されてきた。地価が高く、CPUや電源装置を冷却する空調の消費電力が大きいことが主な理由だ。さくらインターネットは、不動産価格が割安な北海道の土地を確保し、かつ屋外の空気を全面的に導入することで維持コストを従来型DCの半分以下に抑えた。石狩DCは8棟で構成され、うち7万~8万台のサーバーを収容できる1棟を2011年秋に竣工する。第1期施工の投資額は土地購入費を含めて約37億円。同等規模のDCを従来の都市型で建設すれば100億円近い投資が必要であることを勘案すると、初期投資を安く抑えられる。

 日本ラッドは、さらに過激だ。都市型DCでありながら、風圧のみでIT機器を除熱する方式を採用。今年10月をめどにサーバー2万台弱を収容可能な低消費電力型のDCを都内に竣工する。既存建屋を改修する方式とはいえ、投資額は総額4億円と、こちらも格安である。米国では、コンテナにサーバーを詰め込み、運搬や増設を容易にする取り組みが広がっているが、狭い日本では土地や建物の制約から普及しにくいといわれている。そこで日本ラッドでは、通称“レゴブロック方式”と呼ばれる超小型のコンテナ方式の研究に着手。UPS(無停電電源装置)を内蔵した密閉式のサーバーラックに、吸気口と排気口を取り付け、強制的に空気を循環させることで除熱する。空調設備は使わない。コンテナ型では不可能だった「2階建て以上の建屋への設置も可能になる」(日本ラッドの岡田良介執行役員)という。...

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