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2012/11/22 09:11

[週刊BCN 2012年11月19日付 Vol.1457 掲載]

解説

<IT業界の死角 窮地脱出の処方箋>【シリーズ1 ISV】第6回 会計ソフトの「参入障壁」はいまだ高い

 基幹システムで国内に残された「参入障壁に守られる市場」は、徐々に消滅する──。NTTデータイントラマート社長の中山義人の“大胆予測”に、ピー・シー・エー(PCA)社長の水谷学は、真っ向から反論する。1995年以降の熾烈な争いの経験がその背景にある。北米で市場を席巻する会計ソフトウェア会社、米インテュイットが日本市場に参入したものの、10年もたずに撤退。「商慣習の壁は依然大きい」と水谷はみる。(取材・文/谷畑良胤)

 北米市場のヒット製品で、現在も市場を拡大し続ける会計ソフト「Quick Books」を開発・販売する米インテュイット。日本市場に参入したのは1995年。当時、国産会計ソフトでシェア上位を占める「大番頭」のミルキーウェイと「弥生会計」の日本マイコンを次々と買収した。2大ソフト会社を手中に入れたインテュイットが日本市場を席巻することを疑う者は少なかった。

 だが、2003年。当時のインテュイット日本法人社長、平松庚三らのMBO(経営陣による買収)で、あえなく撤退。米国で売れに売れている「Quick Books」を売りたかったインテュイットは、「頻繁に変更される会計制度や税制などに製品を適合することができなかった」。PCA社長の水谷は、当時はソフト開発責任者の地位にあって、外資系ソフトベンダーの進出に気を揉んでいた。しかし、結果的には日本の商慣習の壁を乗り越えるのが簡単でないことを改めて確信し、自信を得た。 ...

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