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2012/11/29 09:11

[週刊BCN 2012年11月26日付 Vol.1458 掲載]

解説

<IT業界の死角 窮地脱出の処方箋>【シリーズ1 ISV】第7回 今、クラウドに果敢に挑む時

 輸出金額に対して輸入はその100倍──。2000年にIT業界団体が公表したソフトウェアプロダクトの輸出入比率だ。現在の数値を表す信頼できるデータは見当たらない。極端な構成比率だが、今も大きな変化はないだろう。日本市場にこだわるピー・シー・エー(PCA)社長の水谷学だが、かつて、海外進出を果敢に挑戦したことがある。だから、海外進出をまったく検討していないわけではない。しかし、当時のトラウマが水谷を国内に向かわせている。(取材・文/谷畑良胤)

 PCAは、2000年、ITの利活用が急激に進み、経済発展も著しいマレーシアに進出した。英国製で多言語多通貨の機能をもつERP(統合基幹業務システム)のOEM供給を受け、一部機能を追加した「PCAワールドモデル」という製品名で売り出した。
 この開発には、水谷自身が責任者として携わった。「ユーロ圏の3通貨換算の問題があって、英国の製品を使った」。このモデルの日本語化も行って、マレーシアに現地法人を置く日系企業などに販売した。しかし、現地の安価な会計製品に惨敗してしまった。「売れる地域を見極めてマレーシアを選択したが、地場を知り尽くすベンダーには勝てなかった」(水谷)と、この時の悔しさが国内で外資の進出を許さない、頑なな方針へと向かわせた。
 「PCAワールドモデル」は、わずか6年で撤退。ただ、「多言語にはいつでも対応できる」と水谷がいうように、必要があれば海外へ踏み出せるわけで、ムダな投資ではなかったようだ。 ...

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