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2013/01/17 09:12

[週刊BCN 2013年01月14日付 Vol.1464 掲載]

解説

<IT業界の死角 窮地脱出の処方箋>【シリーズ1 ISV】第13回 海外をにらんで国内で市場づくり

 第一勧業銀行(現みずほ銀行)に在籍していた当時、「バブル崩壊」を目の当たりにし、今はメール配信システム大手、エイジアの社長を務める美濃和男。バブルが崩壊した時、米国に比べて落ち込みが激しい日本経済を自分なりに検証した。彼が出した結論は、「ITベンチャーの勢いの差」。当時の米国では、ITベンチャーがベンチャーキャピタル(VC)の投資を受けて急速に成長し、一気に巨大化した。ソフトウェアの開発力は日本が上。だが、資金力とアイデアを生み出す頭脳に遅れをとっている。(取材・文/谷畑良胤)

 第一勧銀を退職した美濃は、日本証券業協会が行っている非上場企業の株式を売買する「グリーンシート」関連の証券会社の設立に加わった。「銀行の融資システムは限界にきている」。そう感じた美濃が思案の末にたどり着いたビジネスモデルだった。だが、思惑通りに株式が売れない。そこで、市場を活性化する目的で、競合となる同種の証券会社を二人で立ち上げた。この会社をわずか2年で退職し、グリーンシート(のちにマザーズに上場)の営業先であったエイジアに入社することとなった。
 ベンチャー企業が日本で育ちにくい状況をみてきた。立ち上がったベンチャー企業が長もちしない日本経済の問題点もみえてきた。といって外資系に負けたくない。そんな美濃だからこそ、エイジアでは、資金調達で足下を固めることに重点を置いた。その次に勝つための手段は何か──。年商7億円強のITベンチャーとしての「勝利の方程式」を模索し始めたのだ。
 エイジアの社長就任時に「10年以内に、年商100億円にする」と宣言したことは前号で触れた通りだ。その内訳を聞くと、「3分の1は海外で売り上げる」と美濃は断言した。実際、主力製品のメール配信システム「WEB CAS」シリーズは、日本語や中国語(簡体字/繁体字)に加え、英語、スペイン語、タイ語の多言語に対応済みだ。現在、EC(電子商取引)サイトが頻繁に立ち上がる中国やタイ、ベトナムなど東アジアを中心に海外顧客を増やしている。 ...

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