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2013/03/21 09:11

[週刊BCN 2013年03月18日付 Vol.1473 掲載]

解説

<IT業界の死角 窮地脱出の処方箋>【シリーズ1 ISV】第22回 “敵”は減った。でも潮目は変わる

 会計ソフトウェアの人材輩出企業──。“ホリエモン”が率いるライブドアに買収されるなど、離合集散を繰り返してきた弥生。同社からは、有能な人材が競合他社へ散った。ライブドアが投資ファンドに売却したあと、二代目社長に就任した野村総合研究所(NRI)出身の岡本浩一郎は、早々に改革を打ち出した。それは、事業領域の拡大ではなく「原点回帰」。既存製品を強くして、ターゲットを中小・零細企業に絞る。改革から5年。家電量販店市場での“敵”は減ってきた。(取材・文/谷畑良胤)

 「競合がいない」。弥生社長の岡本は、店頭市場の現状を語る。実際は、ソリマチなどが競合に準ずる。量販店の実売データを集計して年間のNo.1を決める「BCN AWARD」では、業務ソフト部門で14年連続、ソリマチより後発の申告ソフト部門でも、9年連続で受賞。首位を不動にし、圧倒的シェアで差は開く一方だ。しかし、岡本は言う。「今のところは平穏な状況だ。しかし、危機感を抱いている。潮目が変わることもあり得る」。

 社長就任当時、岡本の口から出てくる言葉に、「Quick Books」という製品名が頻繁に登場していた。弥生の前身、米インテュイットが欧米で販売する会計ソフトだ。「経理の知識がなくても簡単に会計処理できる」がうたい文句。岡本は、「次の弥生」を探る時、この製品をベンチマークしたようだ。岡本は「(社長就任の)最初の3年間は、量販店の店頭を戦場とする日々の戦いに没頭した。今、そのフェーズは終えた」。この戦いと並行し、テクノロジーへと傾注していく。 ...

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