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2007/11/12 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2007年11月12日付 Vol.1211 掲載]

イーパーセル 社長 北野譲治
「デジタル配送業者」の道を切り開く

  • 写真/大星直輝

プロフィール

(きたの じょうじ)■1962年12月、岡山県生まれ。86年3月、早稲田大学理工学部建築学科卒業。■86年4月、大東京火災海上保険(現・あいおい損害保険)入社。91年4月に退職し、損害保険の販売仲介会社を設立。代表取締役に就任。■00年11月、イーパーセルに入社し執行役員に就任。04年11月、代表取締役社長就任。
 創業7年目、従業員はわずか8人。オフィスは静かで、電話はほとんど鳴らない。だが、7年間で約4300社もの企業を顧客に抱え、最終利益率は約40%。IT産業界のなかでは、驚異的な高収益体質を築く。


 ビジネスコンセプトは決して斬新ではない。だが、ありそうでなかった分野を技術的優位性を武器にして攻めている。Eメールを送る感覚で大容量データを送受信するためのインフラ提供サービスで、いわば「デジタル配送業者」。CADなどの大容量データは、高速通信社会とはいえDVDに書き込んで送るなど物理的な配送が一般的。公衆回線を使うのは、セキュリティ上の問題があると危惧する企業も多い。結局、大容量で機密性の高い情報は、ネットの利便性を享受していない。この点に北野はビジネスの可能性を見いだした。ありそうでなかったビジネスに気づいたのは、それまでIT業界と無縁の世界に住んでいたからだろう。

 BtoC向けの類似サービスは多いが、BtoB向けにサービスとして提供するベンダーはほとんど見当たらない。「安全で確実に届ける」ための9つの特許技術でセキュリティ問題を解消し、安定した通信環境を整備。システムには細心の注意を払い、「データの通信量が今の10倍に増えても安定稼働できる」自信があるシステムをつくりあげた。販売代理店は使わず、営業は社長を含め数人だけだが、クチコミで客が客を呼び、顧客は増え続ける。

 「電話が鳴らないのは、お客さんが何のトラブルもなく使ってくれている証し。NTTに『電話が通じない』って問い合わせたことないでしょ。それと同じ。サービス品質が高ければ、10人いなくても事業はきちんと継続できるんです」(文中敬称略)

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