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2009/08/24 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年08月24日付 Vol.1297 掲載]

マインド 営業部部長 屋代和将
自社システムのOSS化を推進

  • 写真/馬場 磨貴
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プロフィール

(やしろ かずまさ) 2003年マインドに入社。オープンソースに出会う。自社システムをオープンソース化する企画を立案し、業務アプリケーションオープンソースプロジェクトMosP(Mind Open Source Project)を立ち上げる。マインド営業部部長、OSSコンソーシアム理事・事務局長、ビジネスアプリケーション部会リーダーを兼任。また、MosPの開発者コミュニティMosP Developer's Communityの事務局長も務める。
 「もっと上を目指したい」──その一心で、父親が創業したマインドの門を叩いた。 大学卒業後に入社した印刷会社では、営業担当者として顧客の「御用聞き」をして注文をもらい、工程をまとめる仕事をこなした。新規開拓したら、上司に手放しで喜ばれた。昔ながらのゆったりとした社風に、次第に達成意欲が薄れていった。このままではいけないと焦燥感にかられてIT業界に飛び込んだのだ。

 エンドユーザーの応対が中心の印刷会社時代と異なり、マインドでは受託・派遣開発案件を受注するため同業他社に営業をかける。すると、分かってきたことがあった。元請け2次請け3次請け…。IT業界って、まるでゼネコン、建設会社、街の工務店のような建設業界の多重請け負い構造と似ている──こうした状況を目の当たりにして、「これではいつまでも〝街の工務店〟のまま」と危機感を募らせた。

 「自社製品を持ちたい」という気持ちが強くなった。社内で使用する業務アプリケーションを製品化しようと試みたが、当時のマインドでは「販売」が難しいことに気がついた。そこで、プロプライエタリではなくOSSにしようと、ニユートーキヨーの受発注システム「セルベッサ」をOSS化した湯澤一比古氏や、OSSのパイオニアであるオープンソース・ジャパン(現アイル・オープンソース)に助言を仰いだ。そして2006年、給与計算・勤怠管理システム「MosP(モスプ=Mind Open Source Project)」の公開にこぎ着けた。

 風向きは少しずつ変わり始めた。派遣・受託案件から「自社のOSSのカスタマイズ案件が増え始めている」のだ。今年に入り、企画・マーケティングチームを設置。サポート・サービス、パートナープログラムを立ち上げ、本格的にビジネスの基礎を固めることで、他に類を見ない純国産業務アプリケーションのダウンロード数は右肩上がりが続いている。

 営業の立場から経営に携わるなかで、常に仕事のことに考えを巡らす。「ひと筋縄でいかない提案も、実現できるかどうかは自分の力。プレッシャーをかけ、自身を追い込んで仕事できるのは今の立場の醍醐味」でもある。
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