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2009/10/07 18:36

インタビュー

[週刊BCN 2009年10月05日付 Vol.1303 掲載]

アール・アイ 取締役 ITプロダクト事業部部長 小川 敦
既成概念に囚われず素人感覚を大切に

  • 写真/馬場磨貴

プロフィール

(おがわ あつし)1973年、東京都国立市生まれ。96年、法政大学社会学部卒業。同年、ダイエー入社。その後テレウェイヴ、日本水産で営業職に従事した後、05年にリアル・インストラクション(現アール・アイ)入社。06年、SI事業部長、07年から取締役ITプロダクト事業部部長。
 「アール・アイ(RI)はITの素人集団。そのスタンスは今後も変えたくない」バックアップソフト・サービスを開発・販売するITベンダーであるRI。ユーザーにとってはITのプロでなければならないのに、取締役を務める小川敦は「ITの素人」を標榜する。「素人の発想って、裏を返せば『ユーザー目線』ってことだと思う。お客さんに複雑だという印象を与えがちなIT製品・サービスを、ユーザーの視点に立って開発・提案する姿勢をいつまでも忘れたくないから」。


 そんな考えに至ったのは、小川の職歴が関係しているのだろう。中内 氏の書籍に感銘を受け、ダイエーに入社。九州の旗艦店で家電の販売に携わった後、OA機器、水産物と、働く業界を次々と変えてきた。IT業界に腰を落ち着けたのはRIからで、まだ5年にも満たない。自身がITに精通していないと思っているからこそ、「ITリテラシーの低いユーザーの感覚をもち続けていたい」と感じている。

 RIには、今でこそIT企業から転職してきた社員が数人いるが、「創業当時はIT業界に精通していないどころか、右も左も分からない人間しかいなかった」。人脈も全然ないから、電話でアポイントを取り、どぶ板営業の毎日。直販で200ユーザーほどは集まったものの、期待した成果はなかった。そんな期間を3年ほど過ごす。

 転機になったのは、販売パートナーを探し求めて出会った、ある有力SIerから受けた助言。「これじゃ売れない! こう変えてほしい」。その言葉を真摯に受け止め、競合する外資ベンダーにはできないスピードと柔軟さで対応。要望を汲み入れた新製品が受け入れられ、徐々に販売パートナーが広がった。今では大塚商会やダイワボウ情報システム、ソフトバンクBBなど、有力ベンダーがRIの製品を担ぐ。

 小川は言う。「素人だからこそ生まれるアイデアがあるし、業界を知らないからこそ打てる策もある。IT業界のタブーは冒さないけれど、規定路線は歩まない。永遠のIT素人集団として、いつか、バックアップソフトをウイルス対策ソフトのような必須ツールと捉えてもらえるようにしたい」。(文中敬称略)

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