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2009/11/19 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年11月16日付 Vol.1309 掲載]

ルート42 代表取締役社長 高橋一成
技術とビジネス戦略の両立

  • 写真/馬場磨貴

プロフィール

(たかはし かずなり)1977年、富山県生まれ。00年、北海道大学理学部数学科を卒業し、NTTデータクリエイション(現NTTデータアイ)入社。04年、ウルシステムズ入社。06年からフリーのプログラマなどを経て、09年4月、ルート42設立。代表取締役社長に就任。
 ルート42は、SIerの元技術者が脱サラして、今年4月に起業したソフト開発会社だ。この10月には、主力のプログラム自動生成ソフト「MOD99」のメジャーバージョンアップを発表。業務用のウェブアプリケーションに特化することで、自動生成の精度を高めた。開発コストの大幅な削減が可能とあって、販売ターゲットである企業の情報システム部門や、SIerの開発部門からの引き合いは上々。向こう3年間で「300セットの販売を目指す」と、社長の高橋一成は意気込む。


 もともとソフト開発基盤や実行環境の分野を得意としてきた高橋は、「より革新的なソフト」の開発を目指していた。2006年に会社を辞め、茨城・霞ヶ浦の畔に住居を構えて“籠城”。喧噪な「都会にいては気が散る」との理由で、1年余りも引き籠る。夜が明ける頃、よく霧に覆われる霞ヶ浦。湖面を流れる白いもやを窓辺からぼんやり眺めながら、「これでいいのか」と自問自答する日々が続いた。

 当時開発していた「SN42」は、今でいう「Google App Engine」のようなもの。ネット上のサーバーで動作するプログラム実行環境で、IPA(情報処理推進機構)の公募事業に応募したが落選。資金的にも厳しくなって、痛恨の挫折を味わった。

 SN42の開発から学んだことは、「斬新なソフトを開発することは難しいが、これをビジネスにするのはもっと難しい」ということ。「それなら…」と、開発に取り組んだのが「MOD99」である。市販の表計算ソフトに入力した要件定義データを読み込み、ウェブアプリケーションを自動的に生成。「開発コストの削減に神経を尖らせるユーザーニーズ」をピンポイントで狙った。

 霞ヶ浦での開発から3年余り。ソフト開発・実行基盤の技術を応用し、ようやくビジネス化への確信を得た。高橋が実践する「技術とビジネス戦略の両立」は、外資に押されがちな日本のソフト産業に求められている大切な要素だ。(文中敬称略)

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