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2009/12/10 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年12月07日付 Vol.1312 掲載]

ブレイン 代表取締役 天毛伸一
ITバブル目の当たりにし起業を決意

プロフィール

(てんもう しんいち)1974年、兵庫県生まれ。99年、大阪市立大学商学部を卒業後、米ロサンゼルスに滞在。2000年に帰国後、大阪のデザイン会社に就職。取締役に就任。01年、個人事業主として独立のち、『ブレインメール』のサービスを開始。03年、スピードメール(現:ブレイン)を設立。06年の上海支社設立に引き続き07年にはマニラ支社設立。09年、新しくテレフォンアポイント代行サービス「ブレインコール」を開始した。
 業界最安値のメール配信ASPシステム「ブレインメール」、テレフォンアポイント代行サービス「ブレインコール」を手がけるブレイン。代表取締役を務める天毛伸一が、海外に“かぶれた”のは高校生の頃だった。「とにかく海外に行きたかった」。20歳の時、バックパッカーとして外国を渡り歩いた。

 やりたい仕事が見つからないまま、大学を卒業。99年、在学中の大工仕事で貯めた300万円を軍資金にロサンゼルスに渡り、10か月滞在した。そこで目の当たりにしたのは、ITバブルで莫大な富を手に入れた成功者の姿だった。

 「これからはITだと思った」。帰国後、起業を念頭におき、デザイン会社のディレクターとして1年間働いた。敬語も満足に遣えなかったのに、わずか2か月で社長も舌を巻く実績をあげた。このことが評価され、いずれ退職することを認めてもらったうえで、取締役に就任。経営のノウハウを学びとっていった。

 天毛は、「日銭商売ではなく、先に売り上げが読めて、ぶれない商売をしたい」と考えていた。退社直前、受注した案件がヒントとなり、メール配信ASPシステムを思いつき、起業した。当時まだ26歳。自信満々で始めた事業だが、「3年間はまったく売れなかった」と苦笑いする。当時、システムは自社保有が主流。営業先で「顧客情報を預けてほしい」と持ちかけても、怪しまれるばかりだった。創業して4年目、価格を市場の相場の4分の1に引き下げた。すると、「一夜にして有名人になったと勘違いしたほど」問い合わせが殺到。今では大手企業を含めて3000社が導入している。

 06年には中国の上海、07年にはフィリピンのマニラに拠点を設置。昨年、海外向けにメール配信ASPシステムを販売する業界初の試みを開始した。「これから主流になるSaaS/クラウドで勝負していきたい」。“国際人”の片鱗を見た。(文中敬称略)

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