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2010/02/25 10:41

インタビュー

[週刊BCN 2010年02月22日付 Vol.1322 掲載]

デジタルアーツ 取締役 最高執行責任者 高橋則行
論理と感性が両立する経営を目指して

  • 写真/馬場磨貴
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プロフィール

(たかはし のりゆき)1998年東京工業大学卒。大学在学中からデジタルアーツでアルバイトとして働き、フィルタリングソフトの開発に取り組む。卒業後は同社に入社し、開発部長、CTO(最高技術責任者)として、ウェブフィルタリングソフト「i-FILTER」、電子メールフィルタリングソフト「m-FILTER」を開発。サポートを含めた体制づくりにも携わってきた。08年にCOO(最高執行責任者)に就任、全社を統括する立場にある。
 「論理的でないと気が済まない」。自身の性格を聞かれ、高橋則行はこう答えた。ソフト開発でも議論でも、整理・分析し組み立てて行動するのがモットーだ。


 子供の頃は時計を分解し、その構造や仕組みを調べることが好きだった。趣味のバンド活動でも、楽器の演奏ではなく、一つの曲をメンバーと組み立てていくことに醍醐味を感じるという。

 そんな高橋が初めてPCに出会ったのは小学生の頃。正しい手順を踏めば自分の考え通りに動くプログラムに魅了され、オリジナルのゲームづくりに没頭した。

 「コンピュータで世の中を良くしたい」。そう考えた高橋は電気電子工学の専攻で大学に入学。しかし、その後、社会工学科に移ることを決意する。

 「在籍していた学科は、学問としてソフト開発をすることが目的になっていた。そうではなく、コンピュータを手段として使って、社会の役に立つモノをつくりたいと考えた。そのために社会システムのことを学ぼうと思った」と理由を話す。

 そんな時にアルバイト先として出会ったのがデジタルアーツだった。インターネット時代の到来を肌で感じ、子供や高齢者が有害サイトを閲覧しないブラウザが求められると考えた高橋は、後に主力製品に成長したウェブフィルタリングソフト「i-FILTER」を生み出した。

 COOになった高橋が今、取り組むのが「データ経営」。業務を数値化し、体系立て、開発や経営のスピードを高める施策だ。

 しかし、高橋は理屈屋ではない。データ経営は社員が業務を効率良くできる基盤をまず整備し、そのうえで個々の感性やアイデアを活かすのが狙い。「みんなの個性を引き出していきたい」と話す。

 高橋の心には、いつも両親が口にしていた「成せば成る」という言葉がある。その言葉を噛み締めながら、「世界一のフィルタリングソフト会社を目指して一歩一歩、愚直で地道に歩んでいきたい」と微笑んだ。(文中敬称略)
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