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2010/07/22 09:34

インタビュー

[週刊BCN 2010年07月19日付 Vol.1342 掲載]

新日鉄軟件(上海) 総経理助理 岡本太郎
無意識のなかにある壁を崩す

  • 取材・文/安藤章司  写真/馬場磨貴
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プロフィール

(おかもと たろう)1968年、東京生まれ。93年、慶應義塾大学経済学部卒業。同年、新日本製鐵入社。経理部門で勤務。99年、SI部門(現新日鉄ソリューションズ)に異動し、Oracle EBSの導入などを担当。01年、新日鉄ソリューションズが発足。08年、中国ビジネスを担当。10年4月、現地法人の新日鉄軟件(上海)の総経理助理を兼務。国内での肩書きは、中国事業推進班業務統括グループリーダー。
 中国でのビジネスを成功に導かずして、どうしてグローバル化がなせるのか──。岡本太郎は、新日鉄ソリューションズ(NSSOL)の中国事業推進班の若手キーパーソンである。学生時代はバックパッカーで東南アジアを渡り歩き、就職後は経理実務を経験。のちに中国や東南アジアに進出する日系製造業ユーザー向けのBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)事業などを担当。今年4月からは、中国現地法人の新日鉄軟件(上海)総経理助理を兼務する。


 今、NSSOLの中国ビジネスは質的変化を遂げている。中国へ進出する日系ユーザー企業のサポートから始まった同社のビジネスだが、今は「国内事業の横並び、あるいは横展開する段階にきている」。今年4月の組織改編では、新日鉄軟件の非常勤役員としてNSSOL本体の鉄鋼向けシステム事業の担当役員、流通・サービス担当役員、産業担当の事業部長が名を連ねる。NSSOLの根幹を支える重役に、中国現地法人の経営に関わってもらうことで「当事者意識をより強くもっていただく」のが狙いだ。

 「“日本に本社があって中国現法は出先機関”などといった上下関係で語るのはもはや意味がない。日本と中国との地域を一体的に捉えてこそ、ビジネスの成功につながる」と、オールNSSOLの体制で臨む。例えば、中国でつくったソフトは、日本でも売るし、中国でも売る。鉄鋼や流通、産業それぞれのトップが中国現法の経営に参画し、日中両エリアのビジネスを共有。グローバル化とは、「無意識のなかにつくった国境の壁を崩していくことから始まる」。その先にアジア市場、世界の市場がある。

 中国での今年の売り上げは2年前の約2倍に拡大する見込み。2年後にはさらに倍増させる。規模が大きくなれば、ライバルも増える。横展開とはNSSOLの競争力の根源、DNAを移植することに他ならない。(文中敬称略)
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