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2010/08/05 09:35

インタビュー

[週刊BCN 2010年08月02日付 Vol.1344 掲載]

メビウス 代表取締役 坂本 淳
顧客の信頼、原動力に

  • 取材・文/鍋島蓉子  写真/大星直輝

プロフィール

(さかもと じゅん)1951年生まれ。東京工業大学を卒業後、1978年にソニーテクトロニクスで計測機器の研究開発を手掛ける。89年、テーエスデー入社。ハードウェア/ソフトウェア技術者として受託開発に従事。93年、旭情報サービス入社。取締役事業本部長として受託開発部門を率いる。96年、ソフトラボ設立に参画。常務取締役営業企画本部長として営業・企画業務を統括。2000年、メビウス設立、現在に至る。
 「3K」どころか、「7K」「10K」とまでいわれるIT業界。坂本淳は「エンジニアが気持ちよく働けて、残業も少ない、理想の会社をつくろう」と思い立ち、メビウスを起業した。「自分で考えて行動する総合力をもった技術者を育てられるし、開発体制や手法を自社の裁量で決められる」という理由で受託に力を入れてきた。そんなメビウスが新しく取り組むのが、計測機器、監視カメラ、無線LANの3分野を軸とする「ソリューション事業」の展開だ。


 坂本は大学卒業後、計測機器メーカー大手のソニーテクトロニクス(現日本テクトロニクス)に入社。ハードウェアの研究開発に勤しんだ。開発の難易度が高まり、ハードが思い通りに動いてくれない。「だんだん嫌になって」ソフトウェア業界に転身した。

 最初に入社したソフトウェア開発会社では、横浜事業所のトップとして、受託開発の仕事をまとめた。NTTや日立製作所といった大手取引先を相手に、社会インフラにかかわる大きな仕事を経験することができたが、会社が倒産。坂本は身銭を切って従業員を雇用し続け、職務を全うした。その後、いくつかの会社を渡り歩いた。メビウスの設立当初は資金繰りに詰まり、再び身銭を切ってもちこたえた苦しい時代もあった。当時のクライアントとのつき合いは今でも続く。「最後まで逃げない姿勢が信頼を得たから」と、自らを評する。

 受託開発事業は、海外の安い労働力に押されて限界がみえ始めていた。そこで「ソリューション事業」に取り組み、「ヒト」のビジネスから「ノウハウ」を提供するビジネスへのシフトを図る。とくに計測機器事業では、かつて勤めていたメーカーが大規模な人員削減を行ったのを機に、退職した技術者をメビウスに迎え入れて高度な技術力を取り込んだ。コンサルティングからシステム開発、サポートまで。「顧客の『困った』を何でも解決したい」。顧客から寄せられる「信頼」を原動力に、ビジネスを成長軌道に乗せようとしている。(文中敬称略)

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