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2011/04/21 09:26

インタビュー

[週刊BCN 2011年04月18日付 Vol.1379 掲載]

イノテック 代表取締役 伊藤賢治
広島のNo.1ITベンチャー、いざ東京へ

  • 取材・文/木村剛士  写真/馬場磨貴

プロフィール

(いとう けんじ)1985年3月、広島経済大学経営学科卒業。同年4月、猪原商会に入社。96年、イノテック設立に伴って、代表取締役に就任する。2010年、東京大学大学院と膝関節診断支援ソフト「KOACAD」を共同開発。10年12月に、「Microsoft Innovation Award2010」で最優秀賞を獲得した。
 従業員はわずか6人、年商は1億円にも満たない広島県の小さな会社が、国内No.1ITベンチャー企業の称号を得た。マイクロソフトが主催するすぐれたITベンチャー企業を表彰する「Microsoft Innovation Award 2010」で最優秀賞を獲得したイノテックである。「変形性膝関節症」という病気に罹っているかどうかを、全自動で診断するソフト「KOACAD」を、東京大学大学院と開発したことが評価された。その会社の社長が、創業者でもある伊藤賢治だ。 


 イノテックは、光学機械の商社である猪原商会の子会社だ。伊藤は猪原商会で顕微鏡と測定器の営業をしていた32歳の時、イノテックの設立に伴って社長に抜擢された。「その当時の私の肩書きは課長。課長がいきなり社長ですよ! 当然ながら(猪原商会の)社長以外の役員は反対したのですが、社長が『それなら私の個人資産でやるから文句を言うな』ってことになって……。結局、役員が折れて社長に就いたんですけどね」。

 それから15年間、画像処理と座標計算ソフトの販売で地道に広島で商売してきた。だが、リーマン・ショックが伊藤を変える。売り上げが落ち、新分野への参入が必須となり、医療機関向けソフトの開発を決意。足りない知識を補うために、大学との共同開発という道を選択した。この転機がなければ、最大手のソフト会社に評価されることもなかった。

 「いいチャンスをもらったと思っています。うまく活用しないと」。生まれも育ちも広島で、卒業した大学も就職先も広島。そんな伊藤は「いつかは東京に出たいと思っていたんです」。東京に事務所を構える計画がある。今後を語る表情は屈託がなく、明るい。伊藤が持ち続けていた野心を、ようやく具現化する時がきた。(文中敬称略)

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