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2012/05/31 09:29

インタビュー

[週刊BCN 2012年05月28日付 Vol.1433 掲載]

データサルベージコーポレーション 代表取締役 阿部勇人
データ復旧への情熱 被災地でより確かに

  • 取材・文/安藤章司  写真/津島隆雄

プロフィール

阿部 勇人(あべ はやと)
1978年、仙台市生まれ。東北学院大学在学中に、父親がもっていた休眠会社を引き継ぐかたちで起業。02年、社名をビジネス・コーディネート・スタジオからブレイバーに変更。07年、パソコンサポート事業からデータ復旧への業態変更に伴い、現社名のデータサルベージコーポレーションに。
 大学在学中にパソコンのサービス・サポート会社を起業した阿部勇人は、ある日、客先でハードディスクドライブ(HDD)を壊してしまった。正確にいえば、阿部が電源を入れたときに不運にもHDDから煙が出て動かなくなったもので、大手データ復旧会社に見積もりを依頼したところ、200万~300万円かかるといわれた。起業して間もない阿部がまとまったお金をもっているわけもなく、自力での復旧を試みたのがきっかけでデータ復旧ビジネスの道に進んだ。


 データ復旧とは、障害を起こしたHDDや光ディスク、フラッシュメモリなどの記憶媒体からデータを救出するサービスで、後に社名もデータサルベージコーポレーションへと変更した。先の東日本大震災では、同業他社や地元有志の支援を受けるかたちで被災地入りし、水没したり破損したりしたデバイスのデータ復旧サービスを手がけ、注目を集めた。

 デジカメが普及した近年では、子どもたちの写真のほとんどはデジタルデータとして保存されている。「もし、その子たちの写真や映像が失われてしまったら……」。自らも幼い子を抱える阿部を突き動かすには十分な理由だった。一時は「このまま被災地に残って、一技術者としてデータ復旧に取り組むことも考えた」というが、「会社組織だからこそ、高度な技術を身につけて、水没したデバイスを超音波で洗浄する高価な機材も手に入れられる」と、踏みとどまった。

 今年の夏、独自に開発したデータ復旧ソフト「MASAMUNE」を予定よりほぼ1年遅れで商用化することができる見込みだ。被災した1000件規模のデータを精力的に復旧してきて得たノウハウも詰め込んで、再び事業拡大に取り組む。(文中敬称略)

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