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2013/04/18 09:25

インタビュー

[週刊BCN 2013年04月15日付 Vol.1477 掲載]

組込みシステム技術協会 理事 中村憲一
RT標準化を推進して組込み市場を活性化

  • 取材・文/安藤章司  写真/馬場磨貴

プロフィール

中村 憲一(なかむら けんいち)
 1971年、和歌山県生まれ。96年、電気通信大学電気通信学部機械制御工学科卒業。同年、三菱スペース・ソフトウエア入社。97年、日本シグナスソリューションズ東京支店入社。00年、レッドハット日本法人に入社。02年、アップウィンドテクノロジー設立。社長に就任。組込みシステム技術協会理事。
 組込みシステム技術協会(JASA)理事の中村憲一は、RT(ロボットテクノロジー)分野における組込みソフト標準「Open EL for ROBOT」策定の中心人物である。今年5月をめどに、2011年から取り組んできた成果物としてバージョン1.0を正式に公開する。国内初の試みだ。


 RTは、ロボット掃除機やハイブリッド自動車、介護用パワーアシストスーツなど、実用化見込みのものも含めて、「従来のFA(ファクトリーオートメーション)とは別系統の新市場を創出しつつある」と中村は言う。国内外でRTのミドルウェアや、人工知能などのアプリケーションの標準化研究が進むが、「ハードウェアに限りなく近いファームウェア層の標準化はまだこれからの領域」と、世界でみても先駆性の高いファームウェア層におけるRT標準化を進める。

 この層は組込みソフト開発ベンダーが得意とする領域で、「標準化によって組み込みベンダー同士の協業が加速度的に進む」と、標準化の意義を力説。国内組込みベンダーは中小事業者が多いことから、標準化によって協業を促し、大規模プロジェクトに参加しやすい環境づくりを進めるとともに、欧米の標準化団体などに働きかけて国際標準化も視野に入れる。

 経済産業省などは、2015年に1.6兆円規模の国内RT市場が形成されると予測。中村は、うち半分程度は組込みソフトが担うと分析する。だが、現実をみると日本のRT産業は立ち後れが目立ち、組込みベンダーにとって最有力パートナーである国内電機メーカーも業績不振で投資余力に乏しい。「ヒト、モノ、カネが限られているからこそ標準化によって力を結集し、かつて日本の得意分野であった組込みソフト産業を再び活性化させたい」と、熱っぽく語る。(文中敬称略)

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