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2013/12/26 09:21

インタビュー

[週刊BCN 2013年12月23日付 Vol.1511 掲載]

Zabbix Japan 代表 寺島 広大
ラトビア発の監視ソフトの伝道師

  • 取材・文/本多和幸  写真/馬場磨貴

プロフィール

寺島 広大(てらしま こうだい)
 1981年生まれ、兵庫県出身。大学卒業後、SIerに入社。SEとしてシステム構築や運用に携わり、システム運用改善のプロジェクトを通じて、当時は日本語の情報がまったくなかったZabbixを発掘した。2005年に個人で「Zabbix」コミュニティサイトを立ち上げ、2010年には日本語の入門書を執筆。2011年からはラトビアのZabbix本社で日本と海外ユーザーのテクニカルサポートに従事。2012年10月、「Zabbix」の初の支社となる日本法人を設立して代表に就任した。
 オープンソースのシステム監視ソフトウェアとして市場の注目を集める「Zabbix」。開発・提供しているのはラトビアに本社を置くZabbix SIAだ。そして、同社唯一の海外支社が、寺島広大が代表を務めるZabbix Japanである。ソフトは無償だが、サポートやトレーニングなどの各種サービスを有償で網羅的に提供してビジネスを確立。欧米を中心に幅広く支持を得ている。


 寺島は、2000年代半ばから、日本の「Zabbix」コミュニティをほぼ一人でつくってきた。その功績がZabbix創業者・CEOのアレクセイ・ウラジシェフに認められ、2011年、ラトビアのZabbix本社で働くことになる。担当したのは、ユーザーのテクニカルサポートだった。ここでの経験は、寺島に強烈なインパクトを与えた。「欧米のユーザーは、大企業でも保守的ではなく、常に新しいIT技術の導入に意欲的だ」。そうしたユーザーはOSSの使い方もうまく、Zabbix側に積極的に要望を発信するという。結果的に、「Zabbixにとっては機能改善のヒントになるし、ユーザーは求める機能を手軽に手に入れられる」のだ。

 寺島がZabbixに加わったことで、日本語でのサポートが可能になり、日本のユーザーやパートナーも飛躍的に増えた。ただ、日本の企業はなかなか要望をフィードバックしない。自分たちをグローバルのIT市場では特殊な存在だと思っているからだ。寺島は、「それは完全に勘違い。日本企業の細かなニーズは、OSSの機能向上を後押しする大きな力になる。OSSの開発サイクルをうまく活用すれば、ユーザーはITの恩恵をさらに多く受けられるようになるし、SIerなどのパートナーはより強力な商材を手に入れられる」と訴える。OSS活用の伝道師として、日本企業の競争力向上に貢献する。それが目下の寺島の目標だ。(文中敬称略)

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