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2015/01/22 09:47

インタビュー

[週刊BCN 2015年01月19日付 Vol.1563 掲載]

イノーバ 代表取締役社長CEO 宗像 淳
人間はいくつになっても成長できる

  • 取材・文/本多和幸  写真/馬場磨貴

プロフィール

宗像 淳(むなかた すなお)
 1998年、東京大学文学部卒業。同年、富士通に入社し、北米ビジネスのオペレーション構築や価格戦略、子会社の経営管理など、幅広い業務を経験。在籍中に米ペンシルバニア大学ウォートン校へMBA留学。その後、楽天で物流事業を、ネクスパス(現トーチライト)でソーシャルメディアマーケティングを立ち上げる。2011年6月にイノーバを設立。
 人間は若ければ若いほど伸びしろが大きいという見方に、宗像淳は懐疑的だ。「自分が人生で一番成長したのは、間違いなく直近の5年間。イノーバをつくってから2年くらい、36、37歳の頃は、まだウロチョロと自分探しの旅をしていた」と振り返る。経歴を文字だけで追うと、気鋭のITベンチャー経営者をイメージさせる華やかなものだが、本人には、普通の起業家とは違うキャリアを歩んできたという自負がある。


 本格的に起業を意識したのは、前職に就いてからのことだという。ソーシャルメディアマーケティングを追求していくうちに、自然と米国のIT業界で何が起きているかを知るようになり、お金をかけずに始められるアジャイル的なビジネス開発手法である「リーンスタートアップ」というコンセプトに出会った。自分でもやれるのではという気持ちが芽生えた。そして、故郷の福島県を襲った東日本大震災。今後のキャリアを真剣に考えるには十分過ぎるきっかけだった。

 なんとか資金をつくってイノーバを立ち上げたものの「起業のきっかけが米国の情報だったので、最初は米国の会社のパクリばかりやっていて、まったく軌道に乗らなかった」と苦笑する。転機となったのは、先輩の起業家からの「情熱を注ぐ価値があると自分で信じられない事業なんて、そもそもやる意味がない」という言葉だった。ここであらためて自分のキャリアを振り返る。富士通での仕事とMBA留学を通じて日本企業のマーケティングの弱さを実感し、何かできないかと考えていた。そして前職で出会ったソーシャルメディアという新しいITトレンド。この経験を生かさない手はない。かくしてITでマーケティングを支援するという方向性は定まった。マーケティングのデジタル化の波に乗り、今やセールスフォース・ドットコムも出資する期待の企業に成長した。(文中敬称略)

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