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2015/06/25 09:26

インタビュー

[週刊BCN 2015年06月22日付 Vol.1584 掲載]

Vivaldi Technologies COO・共同創設者 冨田龍起
シリコンバレーでの経験は、日本社会にも還元される

  • 取材・文/日高彰  写真/大星直輝

プロフィール

冨田 龍起(とみた たつき)
 鹿児島県出身。電力会社勤務を経て、ウェブブラウザ事業を展開するノルウェーのOpera Softwareに初の日本人社員として参加。北米や、日本を含むアジア地域での事業開発を担当する。2014年にOperaの元CEO、ヨン・フォン・テッツナー氏と共同で新たなブラウザ企業Vivaldi Technologiesを立ち上げ、COOとして同社の戦略やマーケティングを統括する。2007年から米シリコンバレー在住。
 ウェブブラウザを手がけるノルウェーのベンチャー企業・Vivaldi。COOを務める冨田龍起は、ITベンチャーの聖地シリコンバレーに居を構え、そこから北欧のチームを率いて、上級者のための高機能なブラウザ開発に取り組んでいる。


 すでにグーグルらが席巻し、差異化の難度が高いブラウザ市場での起業。しかも国をまたいでの経営。日本人には珍しい性格では?と水を向けると、「起業を志向するかどうかは個人の価値観によるもので、出身はあまり関係ない」との答え。「人工的につくられた国境が、人の考え方や行動に与える影響はそんなに大きくないと思う。日本人同士だって気が合わないことは多いし、逆にまったく違う文化圏の人とも、価値観が同じなら深いレベルでつながり合うことができる」とも。

 ただ、シリコンバレーに来て事業を起こそうとする日本人が少ないことには、冨田も憂慮している。「シリコンバレーは、世界中から集まった多様で優秀な人材に加えて、若い起業家に投資するネットワークがあって、助言できる専門家、ベンチャーを正しく目利きして起用できる大企業、これらがすべてそろう世界唯一の場所」。そこで日本人の存在感が薄れることは、日本の経済や技術開発にとって大きなマイナスと考え、冨田も起業家ネットワークのなかで、より若い経営者に資金調達などビジネスのノウハウを伝える活動を行っている。「成功/失敗を問わず、世界でビジネスを学んだ人が日本に戻ると、その経験は日本社会にとってよい刺激となる」。

 鹿児島出身の冨田の頭の中には、幕末に欧米留学した薩摩藩士たちの姿があるという。彼らは明治期、日本の近代化の原動力となった。世界の多様な価値観に刺激を受けることで、今の日本の閉塞感を打ち破ることができると信じている。(文中敬称略)

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