ページの先頭です。

2016/07/21 09:30

インタビュー

[週刊BCN 2016年07月18日付 Vol.1637 掲載]

クービック 代表取締役 倉岡 寛
泥にまみれるしかない

  • 取材・文/本多和幸  写真/川嶋久人

プロフィール

倉岡 寛(くらおか ひろし)
 2007年3月、東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻を修了。同4月にグーグルに入社。検索担当プロダクトマネージャーとして、日本の検索シェアに責任を負う。11年4月、グリーに入社し、米GREE Internationalの立ち上げや、プラットフォーム事業の企画責任者、新規案件プロジェクトの事業部長を歴任。13年10月にクービックの立ち上げに参画、代表取締役に就任。クラウド予約&顧客管理システム「Coubic」などを開発・提供する。
 経歴をみれば、昨今のIT系スタートアップ企業の経営者としてはこれ以上ないほどに王道のキャリアにみえる。似た経歴の若き経営者たちは、みなITで社会を変革することへの情熱を眩いほどに燃やし、自らのすべてを成すべきと考える事業に捧げ、前へ前へと走り続ける。そう考えると、倉岡寛はどこか自然体の、虚勢を張らない、柔らかい雰囲気が特徴的だ。30代前半のいまを自分の人生のなかでどう位置づけるべきなのか考えたときに、「泥にまみれるしかない」時期だと思っていて、常に自問自答を繰り返しながらクービックの舵取りについて考え続けている。


 倉岡なりに、一本筋を通したキャリアを歩んできたとは自負している。東京大学の大学院では、分散コンピューティングの研究に没頭した。やがて選んだ就職先はグーグル。分散コンピューティングを自社サービスのインフラに採用している代表的な企業だ。当時、シェアではヤフージャパンに負けていたグーグルの検索エンジン。UX向上に、プロダクトマネージャーとして責任を負った。やがて、いかにグーグルといえど、大企業でやりたいことをやり通すことは大変だと感じるようになる。小さい組織で自分の力を発揮したいと移籍したグリーでは、米国での新規事業の失敗という挫折も味わう。しかし、当時はスクエアやUberの黎明期であり、後に“破壊的”と称されることになるこれらのサービスに刺激を受けるという財産も得た。

 クービックの創業につながったのは、「日本ではリアルライフスタイル、リアルビジネスに根ざしたスマートフォンの使い方ができていない」という課題意識。精一杯もがきながら、自らが見出したミッションに挑み続ける。(文中敬称略)

■おすすめの記事





PR

週刊BCN購読のお申し込みはこちら

Bizline会員サービス(無料)のご案内 新規会員登録はこちら

PR










ITジュニアの広場

「ITセミナー・イベント」コーナーで注目商品・サービスなどのセミナーを一挙公開!

過去の掲載記事一覧

ITビジネス情報紙「週刊BCN」

ITビジネス情報誌「週刊BCN」
2017年04月17日付 vol.1674
変わりゆくバックアップソフト市場 主要メーカーの商流を探る

2017年04月17日付 vol.1674 変わりゆくバックアップソフト市場 主要メーカーの商流を探る

「週刊BCN」購読お申し込み
BCN Bizline ITを売るパートナービジネスの創造を

「BCN Bizline」は、株式会社BCNが保有する登録商標です。(商標登録番号第5388735号)