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2010/11/25 09:11

インタビュー

[週刊BCN 2010年11月22日付 Vol.1359 掲載]

IT産業を憂える志に共通点――インテレクチュアルベンチャーズ 加藤幹之 日本総代表

フューチャーアーキテクト COO 安延申
→インテレクチュアルベンチャーズ 加藤幹之 日本総代表

 SIerのフューチャーアーキテクトの安延申COOと、投資会社のインテレクチュアルベンチャーズの加藤幹之日本総代表に共通するのは、日本のIT産業を世界的な広い視野で憂えている点だ。安延氏は通商産業省(現経済産業省)、加藤氏は国内大手ITベンダーの富士通の立場で、急速に発展する世界のIT産業をなかなかキャッチアップできないことに強い危惧を覚えてきた。

 両氏の最初の出会いは、米ミシガン大学で社会人留学していた時。安延氏は通産省から、加藤氏は富士通からそれぞれ派遣されていた。「私は経済を学び、加藤さんはロースクールに通っていたが、同じ留学生として親しくしてもらっていた」と安延氏は当時を振り返る。その頃に住んでいた家族寮が近く、子供の年齢もほぼ同じで、家族ぐるみの交流を深めた。

 およそ15年後の2000年、メキシコのリゾート地カンクンで情報通信の国際会議が開催された。安延氏は通産省の職員として参加、加藤氏は民間の代表の一人として足を運んだ。会議が終わったあと、ホテル専用の砂浜でビーチチェアに腰掛け、カクテルを飲んだ時、安延氏は「実は近く通産省を辞めて、事業を起こす、と加藤さんに打ち明けた」。加藤氏は驚いていたが、その10年後、今度は加藤氏が富士通総研の役員を任期途中で退任し、IT産業育成のビジネスに足を踏み入れる。

 「加藤さんは何よりも富士通を愛してきた。しかし“失われた20年”ともいわれる、先のみえない日本の構造不況に憂えて、独立する道を選んだと思う。その気持ちは痛いほど分かる」と、安延氏と価値観を共有している。(安藤章司)


●(かとう・まさのぶ)氏の略歴
1953年、三重県生まれ。77年、東大法学部卒業。同年、富士通入社。85年、米ミシガン大学ロースクール卒業。米国弁護士。サンフランシスコ、ワシントンD・C・駐在を経て、02年帰国。法務・知財部門を担当。09年、富士通研究所常務。10年、富士通総研専務。同年8月、現職。「安延さんよりも少し遅れたけれど、心機一転、新しい事業に取り組む」と意気込む。

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