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2012/05/24 09:09

インタビュー

[週刊BCN 2012年05月21日付 Vol.1432 掲載]

IT業界の先を見て走る人――グーグル 尾原 和啓 シニアマネージャー

神戸情報大学院大学 炭谷俊樹 学長
→グーグル 尾原和啓 シニアマネージャー

 神戸情報大学院大学の炭谷俊樹学長がIT業界の動向を知りたいときに、まず聞く相手として選ぶのは、グーグルの日本法人で新規事業開発本部のシニアマネージャーを務める尾原和啓氏である。炭谷学長は、尾原氏を「ITとモバイルの世界で、次にどんなトレンドがくるかをよく知っている方」と評し、「いつも数年先をみて走っている」という尾原氏の“予測力”を高く評価している。

 「尾原さんは、数年前の段階で、Android OSが大きな市場になることをいち早く指摘し、今のAndroidブームを的確に予測していた」と、炭谷氏は尾原氏の先を見通すスキルに脱帽する。

 両氏が出会ったのは1980年代の後半、大手コンサルタント会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニー(マッキンゼー)の採用面接の場。そのとき、尾原氏は新卒採用の面接を受ける側で、当時マッキンゼーに在籍していた炭谷氏は面接官だった。

 多様な企業を相手にコンサルティングを行うマッキンゼーは、採用面接にあたって、受験者の専門スキルだけではなく、「相手の気持ちがわかる感性をどのくらい備えているか」ということも重視しているそうだ。炭谷氏は、尾原氏の面接時の印象について「少し堅そうにみえるが、柔らかいセンスをもっているとみた」と振り返る。尾原氏は感性がすぐれていて、「人間力」が秀でているとみて、採用を決めたという。

 炭谷氏はマッキンゼー時代から、「尾原さんは人に対してとてもピュアな方」である点が気に入っているという。尾原氏とのつながりを大切にして、IT業界の最新の動きをたずねたりしているそうだ。(ゼンフ ミシャ)


●尾原 和啓(おばら かずひろ)氏の略歴
1970年生まれ。京都大学工学部応用システム科修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。1998年に独立し、通信会社やベンチャー企業などの新規事業の立ち上げを支援。その後、広告メディア会社や広告代理店を経て、2010年からグーグルで新プロダクトの事業提携を担当する。炭谷氏については「表面はクールだが、芯は燃えるように熱い」と評する。

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