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2012/10/04 09:10

インタビュー

[週刊BCN 2012年10月01日付 Vol.1450 掲載]

改革を熱く語る通産省の同期――頓智ドット 谷口昌仁 CEO

東京大学エッジキャピタル 郷治友孝 代表取締役社長
→頓智ドット 谷口昌仁 CEO

 東京大学の技術や人材を活用するベンチャー企業への投資活動を手がける東京大学エッジキャピタル(UTEC)の郷治友孝代表取締役社長と、AR(拡張現実)アプリケーション「セカイカメラ」で有名な頓智ドットの谷口昌仁CEOは、時期を同じくして通商産業省(現 経済産業省)に入省した同期生だ。

 2011年に頓智ドットのCEOに就任し、ビジネスモデルの再編に取り組んでいる谷口氏は、ユニークな経歴をもつ人物である。NTT西日本で営業マンとして優秀な成績を上げ、その後通産省に入って、郷治氏と知り合う。そして、営業マン出身という異色な経歴で入省した通産省を辞め、通信販売事業者の楽天で働いた後、頓智ドットのCEOに就いたという経歴だ。

 郷治氏は、「谷口さんは独特な考え方をする人なので、職場で周りの人の反感を呼ぶこともあるが、そうした逆風の強い環境のなかで、新しい事業を起こすことが好きらしい」と語る。谷口氏は頓智ドットで、セカイカメラに加え、ユーザーが興味を抱く情報を地図上で表示する新サービス「tab」を立ち上げた。しかも、サービスの回収をしっかり考えることによって、AR事業の収益向上を図っている。

 「谷口さんは、聞く側にとって痛いところもずばり直言し、ビジネスモデルの弱点などを指摘してくれるので、ベンチャー支援に携わっている私にとって貴重な友だ」と郷治氏は評する。「先日の通産省の同期会で、谷口さんはいかに頓智ドットを改革していくかについて話した。ARは、おもしろいから広まるのではない。実生活に落とし込んでビジネスにつなげることが大事だ、と情熱を込めて自説を語ってくれた」という。(ゼンフ ミシャ)


●谷口 昌仁(たにぐち まさひと)氏の略歴
1995年、日本電信電話(NTT)に入社し、営業を担当。96年、通商産業省(現経済産業省)に入省。2008年、楽天に入社し、経営企画に携わる。09年、楽天ブックスの運営を手がける楽天パッケージメディア事業の事業長に就任。楽天の執行役員、電子書籍事業の立ち上げを担当するイー・ブック準備室の室長を務める。2011年、頓智ドットのCEOに就任。

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