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2009/01/26 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年01月26日付 Vol.1269 掲載]

<人に人脈あり>2.“つなぎ”のエキスパート
インフォテリア 社長/CEO 平野洋一郎氏(富士ソフト 代表取締役副会長 堀田一芙氏を評して)

推薦理由

富士ソフト 代表取締役副会長 堀田一芙氏
「平野さんとは読書の好みが似ているから」と、富士ソフト・堀田一芙氏は推薦理由を語る。両者とも、高橋真澄著の「いつもみたい空」(青菁社)が愛読書だという。ビジネス面では、インフォテリアの技術力を高く評価していることも理由だ。
 インフォテリア社長/CEOの平野洋一郎氏と、富士ソフト副会長の堀田一芙氏は、不思議なつながりを持っている。平野氏は元ロータスの出身。ロータス日本法人が日本IBMのソフトウェア事業部として再スタートを切った2002年から陣頭指揮を執ったのが堀田氏だった。ただ、顔見知りになったのは「競争相手」としてだった。

 平野氏は98年にインフォテリアを設立。堀田氏が日本IBMのソフトウェア事業部長に就任した時期には、データ連携ミドルウェア「Asteria(アステリア)」を発売していた。「XML対応」を武器に、ユーザー企業の獲得に奔走していたが、日本IBMはミドルウェア市場で国内外ともにトップレベル。しかも、業界では有名人だった堀田氏と張り合うわけだ。「『競合だった』というよりも『胸を借りていた』と言ったほうが適切じゃないかな」と、平野氏は振り返る。堀田氏の人物像については、「チャレンジ精神が旺盛だし、元気を与えてくれる」。今では、富士ソフトとSaaS関連でアライアンスを模索する「協業相手」であることも両者のつながりをいっそう密にしている。

 平野氏が起業したのは、「企業の内外ともにシステムをつなぐソフトウェアがない」と考えていたからだ。インフォテリアのコンセプトとして、「XML専業ベンダー」を掲げたが、設立当時は業界全体が「XMLとは?」と首をかしげていた時期。平野氏も、「正直言って、XMLだけで食っていけるかどうかは不安だった」と振り返る。ロータスに辞職願を提出した際、社長の安田誠氏も「XMLは(普及するかどうか)現段階では読めないよ」と語っていたそうだ。だが、安田氏の忠告を受けて「まだXMLで成功した製品が登場していないということ。他社に先駆けて製品を開発すれば絶対に通用する」と、かえって奮起したという。設立から1年後の99年に世界初となる商用XMLエンジン「iPEX」を開発。00年に投入した「Asteria」はユーザー企業数が500社ほどにも達している。

 人脈については、「言葉で表すのは難しいけれど、あえていうなら『信頼』かな」。同社製品がITシステムの「『つなぎ』のエキスパート」を目指しているように、平野氏自身は深く長くつき合っていくことをモットーに人との「つなぎ」に重きを置く。(佐相彰彦)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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