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2009/02/09 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年02月09日付 Vol.1271 掲載]

<人に人脈あり>4.共通の価値観を持つ
シンプレクス・テクノロジー社長 金子英樹氏(ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸氏を評して)

推薦理由

ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸氏
4、5年前、フューチャーアーキテクトの金丸恭文会長兼CEOに紹介されたことがきっかけ。「IT業界で数少ない友人」と牧野正幸CEOは話す。「テクノロジーが優れている・大企業が顧客・社員が優秀」というのが両社の共通点という。
 日本のSI業界はイノベーションを起こす力が弱く、利益率も低い──。ならば、自らが革新的なソフトを開発して高収益をあげる会社をつくろう。そう考えて設立したのがシンプレクス・テクノロジーだ。金融工学の先端領域に特化した“金融ハイテクベンチャー”で、株式や債券、為替などのディーリングシステムを主力商材とする。会社設立から7年11か月で東証1部に上場を果たし、証券業界に激震が走るなかでも今年度(2009年3月期)は、8期連続の増収増益を見込む。

 グーグルやアップルなど世界をあっと言わせるイノベーションが、なぜ、日本のシステム業界から起きないのか。この日本にも「イノベーションをバネに高収益をあげる会社がきっとある」と、探し当てたのがワークスアプリケーションズとフューチャーアーキテクトの2社だった。共通の知人を交えて、ワークスの牧野正幸CEOとフューチャーの金丸恭文会長兼CEOとの交流が始まる。

 ワークスはカスタマイズ不要の大企業向けの会計や人事パッケージソフトで頭角をあらわし、フューチャーは経営革新・コンサルティングに強く、流通・サービス業で実績多数。お互いに主戦場とする舞台は違うものの、「優秀な人材を数多く投入し、イノベーションを継続させる経営姿勢は共通している」と話す。請け負い仕事が多く、低い利益率に甘んじる日本のSIerに不足している部分である。

 技術力があり、高収益をあげるビジネスモデルをつくりだす経営者に話を聞くことで、「とても刺激になる」ことから、たびたびランチをともにする間柄になった。金丸CEOは金子社長から見れば少しばかり人生の先輩。一方、牧野CEOは同い年ということもあり、日本のIT業界の在り方について、遠慮なく「突っ込んだ意見を交わす」という。既存勢力とは違う経営を実践しなくては、今の日本のSI業界が突き当たる収益力の壁を打ち破れない。そんな共通の認識を持つ。

 シンプレクスの主要顧客の1領域である証券業界は、今、世界同時不況の矢面に立たされている。こうしたなかでも、「他社にはないソフト」を開発し、業績への影響を最小限にとどめる。底這い状態の日本経済を立て直せるかどうかは、「イノベーションを巻き起せるかどうかにかかっている」と話す。(安藤章司)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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