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2009/05/18 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年05月18日付 Vol.1284 掲載]

<人に人脈あり>17.謝罪が取り持った仲
レコチョク 社長 今野敏博氏(Jストリーム 会長兼社長 白石清氏を評して)

推薦理由

Jストリーム 会長兼社長 白石清氏
あるライブ演奏のネット配信で不具合が発生した。Jストリーム・白石清会長兼社長が発注元へ謝りに行った折の、その先方担当者が今のレコチョク・今野敏博社長だった。互いに焼酎好きと分かり意気投合。公私両面で交流を深めている。
 「着うた」「着うたフル」、携帯電話向け高音質配信サービス「着うたフルプラス」など音楽配信サービスを手がけるレコチョクの今野敏博社長とストリーミング配信などを展開するJストリームの白石清社長との出会いは1998年。今野社長がソニーミュージックオンラインの責任者だった頃、「音楽を広めるのには、動画が適している。ストリーミングで配信したい」と思い立ったことがきっかけだ。

 90年代後半といえば、まだ国内にブロードバンドが普及していない頃。「ナローバンドでむりやりライブ動画を流し始めた。時代を先取りしすぎてしまった」と今野社長は苦笑する。99年当時は白金台にオフィスを構えていた。当時ビルの最上階のスペースを使ってプロモーションのためのライブを24時間ネットで配信するという先進的な取り組みも行っている。その動画配信を手がけていたのがJストリームだ。回線が細いために配信に失敗することが多く、白石社長は「失敗しました」と、今野社長のもとに何度も謝りに訪れた。「思えば、白石社長とは謝罪の時ばかり顔を合わせていた」。

 今野社長は、白石社長を「包容力があり人を和ませる力を持っている人」と評価する。「実際、現場で部下をどのように指導しているか見たことはないが、優しく引っ張って行く人じゃないかとみている。トップダウン型の社長も世の中にはたくさんいると思うが、白石さんは和を重んじて、現場からの意見に耳を傾ける印象を持っている」。かつて取引先として謝罪する側だった白石社長はただ謝るだけでなく、失敗を踏まえて必ず次につながる提案をしてきた。その姿勢に今野社長も大きな影響を受けたという。

 2年間くらいは謝罪のたびに会うような関係が続いていたが、いつか飲みに行こうとは約束していた。今は2か月に1回は会って、互いに大好きなワインや焼酎を酌み交わす仲だ。「焼酎好きの仲間と、仲良くなった蔵元を囲んで飲む機会もあるが、だいたいそういう時には白石さんが一緒にいることが多い」という。また「本格焼酎ルネッサンス」という焼酎の試飲会にも、ここ5、6年は一緒に通うほど。「お酒を一緒に楽しめる仲だし、白石社長とは理想的な関係」と笑顔で語った。(鍋島蓉子)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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