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2009/06/01 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年06月01日付 Vol.1286 掲載]

<人に人脈あり>18.妙に「うまが合う」
グーグル 社長 辻野晃一郎氏(レコチョク 社長 今野敏博氏を評して)

推薦理由

レコチョク 社長 今野敏博氏
レコチョクの今野敏博社長は音楽分野に携わっているだけに、世界が異なるIT業界で知り合いが少ない。しかし、「辻野さんとは、よく連絡を取り合っている」そうだ。ソニーグループで一緒にビジネスを手がけたのがきっかけだとか。
 好きな曲をインターネットでダウンロードすることや、携帯電話の着信音を歌手の歌声で楽しめる「着うた」など、今は音楽関連のサービスを多くのコンシューマが利用している。グーグル社長の辻野晃一郎氏とレコチョク社長の今野敏博氏は、ネットを通じて音楽をダウンロードする手法がビジネスとなる黎明期に出会った。

 辻野氏がソニーでウォークマンのコネクトカンパニー代表を務め、今野氏がレーベルゲートの社長だった3年ほど前。辻野氏が受けた今野氏に対する第一印象は“異人種”。「世界が全く違う」と感じたそうだ。今野氏はソニー・ミュージック・エンタテインメント出身という音楽分野、辻野氏はソニーでパソコン「バイオ」やHDDレコーダー「コクーン」の新規立ち上げなどIT畑が長いといった経歴の違いからだろう。「話してみても、つかみどころがなかった」と振り返る。

 ただ、「妙にうまが合う」という印象も持っていた。これは、両者が「改革者」だからだ。今野氏と辻野氏ともに「世の中を変えたい」と考えていた。といっても、二人とも野望を抱くような感じでギラギラしているわけでなく、他人に警戒心を与えない人柄だ。性格も似ている。住む世界は違っていたものの、相手を理解でき、志が共有できる。「会っているうちに意気投合した」。今では、よく食事や飲みに行ったり、頻繁に連絡を取る間柄だ。「屋久島に旅行することを約束している」という。本当は昨年に実現する予定だったが、お互い多忙を極めていたので果たせなかった。「来年は必ず行く」と楽しそうだ。

 ソニーグループを通じて出会い、今は、それぞれ別の道を歩んでいる。ただ、志は今でも変わらない。グーグルは常に、「チャレンジ精神でビジネスを進めている」という。その一つが、パソコンだけでなく家電やゲームなどの業界に進出することだ。映像関連サイトの「You Tube」で参入する可能性を秘めている。

 チャレンジという点では、「今野さんとは、協業できれば、一緒にやりたい」。王道を行くウェブサービスプロバイダと、携帯電話の音楽サービスで業界屈指のコンテンツプロバイダがタッグを組んだ場合、どんな新しいサービスが生まれるのか。気になるところだ。(佐相彰彦)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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