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2009/06/15 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年06月15日付 Vol.1288 掲載]

<人に人脈あり>20.懐の深さを知る
UQコミュニケーションズ 社長 田中孝司氏(インテル 社長 吉田和正氏を評して)

推薦理由

インテル 社長 吉田和正氏
WiMAXでの協業が出会いのきっかけ。「最後までやり遂げる力があり、強いリーダーシップと営業センスを持つ」と絶賛。「WiMAXも田中さんじゃなきゃ立ち上がらなかった」と評価する。
 「WiMAX」をはじめとした高速ワイヤレスブロードバンドが可能な周波数2.5GHz帯の免許が総務省から交付される半年前。UQコミュニケーションズ社長の田中孝司氏とインテル社長の吉田和正氏の2人は初めて出会った。今から約3年前のことだ。

 当時、通信事業者のKDDIは周波数を獲得するため、企画会社の設立を決断。設立するためには、KDDIの出資が3分の1以上を超えてはならない。そのため、さまざまな企業に出資するよう話を持ちかけていた。インテルは名乗を挙げた1社となる。企画会社が設立された際は社長に就任する予定だった田中氏。当然、インテルの吉田氏と会談する機会が出てきた。

 田中氏がKDDIで通信、吉田氏がインテルでIT。両者が携わる業界は異なる。「(インテルさんとは)深くつき合ったことがなかったので、会う前は正直いって『どんな人なんだろう』と思っていた」と、田中氏は振り返る。しかし、抱いていたイメージは会った瞬間に消える。「WiMAX」に対する熱意がひしひしと伝わってくるのだ。「(吉田さんがいれば)“真のワイヤレスブロードバンド”を国内市場に普及できる」と確信したそうだ。

 同時に、「なんて懐の深い人なんだ」と感銘を受ける。免許取得に動いた通信事業者はKDDIを含めて4陣営。免許の枠は2社。NTTドコモとアッカネットワークスが協業、“犬猿の仲”だったイーアクセスとソフトバンクモバイルがタッグを組むなど、KDDI以外の他陣営も周波数を付与してもらうのに躍起だ。KDDI陣営の企画会社が設立されたとしても周波数の免許を取得できるかどうかは分からない。そのため、出資側のなかには“保険”の意味で複数の陣営に出資するケースも出てきた。にもかかわらず、インテルはワイヤレスブロードバンド企画への出資だけに絞った。しかも、実際にインテルのなかで出資したのは米インテル・キャピタル。吉田氏が米国本社を納得させたことになる。吉田氏の功績は大きい。

 今、UQコミュニケーションズは第1ステージとしてWiMAXの対応エリア拡大に奔走中だ。UQコミュニケーションズとインテルのパートナーシップはWiMAXの発展に加え、叫ばれる「通信とITの融合」を実現する第一歩でもある。(佐相彰彦)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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