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2009/07/06 11:00

インタビュー

[週刊BCN 2009年07月06日付 Vol.1291 掲載]

<人に人脈あり>23.立ち向かう姿に共感
ソフトバンクモバイル取締役特別顧問 富田克一氏(コーレル社長 堺和夫氏を評して)

推薦理由

コーレル社長 堺和夫氏
堺氏は富田氏のことを「曲がったことが嫌いな性格。正しいことは正しいと、はっきり言ってくれるから好感が持てる」と評価する。また、「業界活性化のために信念を貫くことに感銘を受けた」という。
 堺和夫氏と富田克一氏にはさまざまな共通点がある。堺氏はCPUメーカーの日本AMD社長、富田氏はNECでパソコン事業の責任者を務めた経験をもつ。現在、堺氏はコーレルでソフトウェア事業を手がけ、富田氏はソフトバンクモバイルで携帯電話の通信事業を営む。国内パソコン市場を盛り上げた両雄が、従来とは違った姿で活躍している。

 富田氏が堺氏を評価しているのは、「立ち向かう」姿勢。国内CPU市場で圧倒的なシェアを誇るインテルを追撃しようと、堺氏が日本AMD社長だった当時に戦略を立てていた。「No.1に追いつけ追い越せと励む姿には共感がもてる。堺さんの前向きで積極的な姿勢に感銘を受けた」。携帯電話業界は、NTTドコモが加入者数でトップを維持している。ソフトバンクモバイルはNTTドコモのシェアを奪おうと懸命だ。業界は異なるものの、No.1を目指す点では、堺氏の姿勢が重なるのではないだろうか。ビジネス面では協業することが少なくなったが、「情報交換のために連絡を取り合ったりする」そうだ。ゴルフや会食などプライベートでは、「定期的に会っている」そうだ。

 ソフトバンクモバイルに入って以来、「ITからICTなどと叫ばれているように、情報と通信の融合が急務」と肝に銘じる。「パソコンが時代を引っ張っていく」との志で、NECで懸命に広めてきたものの、「ニーズが複雑化していることから、各ユーザーに適した端末を提供することが重要」と認識する。しかも、個人と法人の両ユーザーともに肌身離さず持っているものといえば携帯電話だ。なかでも、アップル製モバイルインターネット端末の「iPhone」は、ICTの世界を一段と広げる可能性が大きい。「普及率の高さから、国内携帯電話市場が成熟化しているとの見方が強い。しかし、そうは思わない。通信事業者側から携帯電話やスマートフォンなどの具体的な用途を数多く提案していけば、市場がさらに活性化していくだろう」とみている。

 情報と通信の融合は、「1+1=2ではなく、3にも4にもなる」と確信する。両方の業界を知るだけに、融合を成し遂げる一人に挙げられる。(佐相彰彦)


次回は
 大塚商会社長 大塚裕司氏

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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