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2010/05/27 10:37

インタビュー

[週刊BCN 2010年05月24日付 Vol.1334 掲載]

<人に人脈あり>66.すばらしい弟子
イーサプライズ 取締役営業統括本部本部長 辻本和孝氏(オール 代表取締役 小林由明氏を評して)

推薦理由

オール 代表取締役 小林由明氏
ソフトバンク時代、辻本氏は競合企業であるコンピュータウェーブの社長だった。食事を共にした時に教えてもらったのが企業経営にとって一番大切なこと。役割が明確であれば、どんなにつらい仕事でも継続できるということを知った。
 イーサプライズの辻本和孝氏は、マッキントッシュ系PC情報誌出版事業を展開していたビー・エヌ・エヌを経て、コンピュータウェーブ、丸紅インフォテックと、ソフトウェア流通の世界を歩んできた。コンピュータウェーブが、ソフトだけでは厳しくなってきた頃に、ハードウェアを中心に取り扱う丸紅インフォテックと合併。その当時、辻本氏はコンピュータウェーブの社長を務めていた。「合併で、文化の違いや社員のモチベーションが低下するといった問題が持ち上がった」と振り返る。その後、丸紅インフォテックの副社長に就任。イーサプライズには2008年から籍を置き、PCサプライ製品の製造・流通などに携わっている。

 オールの小林由明氏は、かつて辻本氏にとっての“ライバル”だった。ソフトバンクでコンシューマ部隊を率いていた小林氏については、やり手だという噂をよく聞いていた。辻本氏自身、「大手家電量販店のソフトの取り扱いをすべてソフトバンクに奪われた」という苦い経験をしている。辻本氏の元部下を介し、神楽坂の居酒屋で初めて顔を合わせたのが05年の夏。嫌味を感じさせない律儀な人物で、「この人になら負けるだろうな」と、初対面で納得させられた。信念があり、愚痴をこぼさない。明確に自身のやりたいことをもっている人物だった。そんな小林氏に対して、辻本氏は「自分の会社(オール)でなければできないことをやったほうがよい」とアドバイスしたそうだ。

 以来、こまめに相談を持ちかけられる間柄となった。小林氏にとって、辻本氏は“経営の師匠”なのだ。辻本氏は、「小林さんはステップの踏み方が細かく、丁寧」と絶賛する。小林氏は、決算が締まると辻本氏に報告し、経営のアドバイスを仰ぐ。新規事業の立ち上げや事業投資の話題が中心だ。09年に会った際は、デジタルサイネージ事業を買収するか否かで相談を持ちかけた。小林氏の腹はある程度固まっていたので、辻本氏は「ポンと背中を押してあげただけ」と謙遜する。

 辻本氏は経営者としての小林氏をこう評する。「短期と中長期で事業を切り分けて考えている」。経営者の悩みも論理的に解決し、「成長しているな」と実感している。課題点とその対応策をきちんと考えているのだ。「きっと優れた経営者になる」というのが辻本氏の見立てである。(信澤健太)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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