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2010/08/19 09:20

インタビュー

[週刊BCN 2010年08月09日付 Vol.1345 掲載]

<人に人脈あり>77.顧客思いの愚直な姿勢貫く
インサイトテクノロジー 社長 石井洋一氏(セールスフォース・ドットコム 執行役員 前田和彦氏を評して)

推薦理由

セールスフォース・ドットコム 執行役員 前田和彦氏
前田和彦氏にとって石井洋一氏は、福岡と東京での日本オラクル勤務時代、ともに仕事で汗を流した大先輩に当たる。「石井さんの人を魅了する“人間力”を、大いに学ばせてもらった」(前田氏)と、推薦理由を話す。
 年の瀬が押し迫る頃、通勤途中の駅で偶然会ったのが前田和彦氏、すなわち今回登場の石井洋一氏の推薦者だった。石井氏が、23年間勤めた日本IBMを辞める直前、今からおよそ18年前の福岡でのことだ。当時、前田氏は同じ福岡事業所に勤める営業マンで、「顔は知っていたが、体格のいい青年というくらいの印象しかなかった」(石井氏)という。それでも、電車で会ったのも何かの縁かと思い、「この年末でIBMを辞めるんだよ。お前、まだ勤めるのか?」と振ると、前田氏は「実は、実家のお茶屋を継ごうと思うんです」と、意外な答えが返ってきた。

 年が明けた1月4日、前田氏がIBMを去ろうとする石井氏のところに駆け寄り、「日本オラクルに行くんでしょう?」とたずねてくる。「そうだ」と答えると、「ぼくも行きます。実家はもう継がない」という。当時、日本オラクルは九州支社を設立しようとしている時期で、人手が要る。石井氏は日本オラクルに掛け合い、前田氏とともに転職することにした。

 日本オラクル時代、九州市場を開拓する仕事を手がけた。「まっすぐで、何事にも物怖じしないタイプ。米本社でしか直せないバグが見つかったときには、顧客の立場に立ち、片言の英語を駆使し、米本社のエンジニアとタフな交渉をしていた。困難な壁を突破する知力と体力を持ち合わせた逸材」と、顧客思いの愚直さを石井氏は高く評価する。

 ただ、まっすぐなのは仕事に対してであり、道を歩くときだけは違った。「どうも前田さんは斜めに歩く癖がある。しかも大柄なので、地下鉄のホームを歩いているときなどは、何度か線路に落ちそうになった。エピソードがほかにもある。営業車に同乗しているとき、ハンドルを握る彼は少なくとも2回、ガス欠をやらかした。そのうち1回は高速道路だった」と、石井氏は苦笑する。細かいことにはあまり気にかけない性格でもあったようだ。

 石井氏が東京に転勤するとき、前田氏は「ぼくも行きます。もう家を売りました」ときた。石井氏は、「えっ、またか」と、既視感を覚えながらも、前田氏の家族ともども東京に引っ越した。その後、前田氏は日本オラクルで副社長まで上り詰める石井氏を支えることになる。(安藤章司)

このコーナーでは、リレー方式により、人と人のつながりを追っていきます。


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