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2017/02/14 09:03

KeyPerson

[週刊BCN 2017年02月06日付 Vol.1664 掲載]

京セラコミュニケーションシステム 代表取締役社長 黒瀬善仁(1/3)
IoTの無線通信インフラを立ち上げる

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、この2月からLPWA(低電力広域)無線ネットワーク「SIGFOX(シグフォックス)」サービスを順次立ち上げる。黒瀬善仁社長は、「今が将来に向けて一段と成長をしていくための転換期」と捉え、SIGFOX事業を事業転換の象徴プロジェクトだと位置づける。2015年末の就任以来、大胆な組織改編を遂行し成長に向けた布石を着々と打つ黒瀬社長に話を聞いた。

  • 取材/安藤章司  写真/川嶋久人

プロフィール

黒瀬 善仁(くろせ よしひと)
 1961年、鳥取県生まれ。85年、慶應義塾大学卒業。同年、京セラに入社。95年、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)。96年、情報ネットワーク事業部副事業部長。99年、データセンター事業部長。2003年、ネットワークシステム事業本部長。04年、取締役。06年、ICTサービス事業本部長。07年、エンジニアリング事業統括本部副統括本部長。10年、常務取締役。15年、代表取締役社長に就任。

「SIGFOX」でIoT向けLPWAに参入

──フランスのLPWA無線ネットワーク「SIGFOX」の国内サービスをこの2月から順次スタートするわけですが、まずはその意気込みからお話しください。

 IoTが注目を集め、本格的に導入する動きが出ているなか、IoTに適した無線ネットワークサービスへのニーズが高まるのは自然な流れです。であるならば、率先してIoT向け無線ネットワークを提供すべきということで、フランスのSIGFOXと組むことにしました。

 当社は、携帯電話の基地局の建設やアンテナの設置、 保守運用などを担う通信エンジニアリング事業部門があり、SIGFOXのアンテナも自前で設置することができるのです。SIerで、当社ほどの規模の通信エンジニアリング部門を持っているのは、非常に珍しいのではないでしょうか。自社で無線インフラを構築できる当社ならではの強みを生かしつつ、グローバルでサービスのノウハウがあるSIGFOXと協業することで、LPWA無線ネットワークのインフラを迅速に国内展開していきます。

――15年末にトップに就いてから、KCCSの改革に力を入れてこられた印象です。どういった狙いがあるのでしょう。

 京セラ本体から95年に独立して20年余りがたち、従来ビジネスの延長線上での限界がみえてきたのと同時に、新しいビジネスに向けての展望もみえてきた。今が将来に向けて一段と成長をしていくための転換期だと捉えてのことです。

 社員には、「どうせやるなら、新しいこと、もっとおもしろいことをやろうじゃないか」と、機会あるごとに声をかけてきました。私自身、「自分たちがこんなものをつくりました」と、後々語り継がれるようなものをつくりたいし、世の中にまだないものをつくることで、社会の在り方、働き方もどんどん変えていきたい。

 今回のSIGFOXのプロジェクトも、IoTのサービスインフラとして長く使ってもらい、将来的には「これって、あのKCCSがつくったんだよね」「このインフラがあるから、こうした新しいビジネスが立ち上がった」などと、ずっと社会の皆さんの記憶に残るような仕事にしていく思いで取り組んでいます。

──子会社も相次いでKCCS本体に取り込んでいます。

 そうですね。アメーバー経営を軸とする旧KCCSマネジメントコンサルティングは16年3月1日付で、また、文教や医療分野に強い旧京セラ丸善システムインテグレーションは同12月1日付で合併しています。大きく変化をしていくときは、なるべくひとつの組織にまとめたほうが、風通しがよくなりますからね。


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