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2017/03/21 09:03

KeyPerson

[週刊BCN 2017年03月13日付 Vol.1669 掲載]

bitFlyer 代表取締役 加納裕三(1/3)
間違いなく、技術力は世界一

 ビットコインのコア技術として誕生したブロックチェーンは、FinTech領域のイノベーションという位置づけを超え、インターネット以来の大きな変革を社会にもたらす汎用性のある新技術であるという評価を確かなものにしつつある。ここに商機を見出した国産スタートアップであるbitFlyerは、世界的なビッグプレイヤーを向こうに回し、次世代のエンタープライズIT市場の主役の座を奪いに行く。

  • 取材/本多和幸  写真/大星直輝

プロフィール

加納 裕三(かのう ゆうぞう)
 1976年生まれ。2001年に東京大学大学院工学系研究科修了後、ゴールドマン・サックス証券に入社。エンジニアとして自社決済システムの開発を行う。その後デリバティブ・転換社債トレーダーとして機関投資家向けマーケットメイク、自己資産運用などを行う。14年1月にbitFlyerを共同設立。日本ブロックチェーン協会(JBA)代表理事。経済産業省BCシステム評価軸検討委員会委員、全国銀行協会「ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会」メンバー。

取引所で収益を上げブロックチェーンに投資

──まずはbitFlyerの成り立ちから教えてください。大手外資系投資銀行のトレーダーという、外からみると華やかな職種から起業されました。

 もともと起業という夢を一回は追いたいと思っていたんです。トレーダーはハードな仕事で、生き残り競争も激しく、40歳を超えても続けるのはなかなか難しい。たいていの人は次のキャリアを考えながら働いています。私のキャリアのスタートはゴールドマン・サックスのエンジニアで、Finance、Technologyの両方を経験しましたから、やはりFinTechで起業したいと思ったんですね。それで、38歳の誕生日に会社を登記しました。

──FinTechにもいまやいろいろありますが、bitFlyerはビットコイン、ブロックチェーンをビジネスの種に選びました。その理由は?

 ビットコインについては2010年くらいから知っていたんですが、13年の11月に、元FRB議長のベン・バーナンキさんが仮想通貨を容認する発言をしたら、価格が何十倍にも跳ね上がったんです。それで、これにかけるしかない、世界は絶対に変わると思ったんです。

 起業を決意して、まずはエンジニア時代の上司だった小宮山(峰史・取締役CTO)に声をかけました。加納君がやるならついていくよと二つ返事でOKしてくれて、二人でbitFlyerを立ち上げました。彼は私にとって大変尊敬するエンジニアであり、実際、日本でもトップレベルの人材だと思います。そういう人の協力を得られたのは非常に大きかったですね。

──現在のビジネスの柱は、ビットコイン取引所・販売所の運営とブロックチェーン技術の開発・提供が二本柱と考えていいのでしょうか。

 大別するとそうです。B2Cの仮想通貨取引所と、B2Bのブロックチェーンという感じですね。

──注力度合いはどちらが上なのでしょうか?

 配分は五分五分です。ブロックチェーンについては、経済産業省が「市場規模は67兆円に及ぶ」といっていますが、将来的に非常に大きなビジネスになると私もみています。ただ、すぐに収益にはならないとも思っています。かなり長い期間、基礎研究を続けて、そこから製品にしていく過程が必要です。対して、仮想通貨取引所というのは事業初日から収益が計上できるので、経営という視点ではここでまずはお金を稼がないといけない。順番としては、取引所のビジネスの次に(仮想通貨の)決済サービスが大きくなって、その後にブロックチェーンがくるというイメージです。ポートフォリオを多様化させながら、それぞれの事業が成長していくスケジュールを考慮して、現状の収益や資金調達したお金をR&Dに使っている状況です。


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