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2007/03/12 11:00

[週刊BCN 2007年03月12日付 Vol.1178 掲載]

ニュース

マイクロソフト 樋口泰行氏がCOO就任 法人ビジネスの責任者に 現社長はコンシューマに注力

 マイクロソフトの法人・企業・公共機関担当の責任者に、前ダイエー社長で元日本ヒューレット・パッカード(日本HP)社長の樋口泰行氏が「代表執行役兼COO(チーフ・オペレーション・オフィサー)」として3月5日付で就任した。役員を社内以外から起用するのは同社初。新任の樋口COOは、欧米に比べIT化や同社製品の普及が遅れている中堅中小企業(SMB)向け事業を中心にテコ入れをするとみられる。樋口COOが年内にダレン・ヒューストンの後任社長に着任すると、一部報道があったが、これを否定。当面は、ヒューストン社長がコンシューマ事業、樋口COOがビジネス市場を取り仕切る「2巨頭体制」で臨む方針だ。

 樋口COOは、1957年兵庫県生まれの49歳。大阪大学工学部を卒業後、コンサルティング会社や外資系パソコンメーカーを経て、03年にコンパックコンピュータと日本HP合併後の日本HP社長に就任。05年には、産業再生法の適用を受けたダイエー社長になった。昨年10月には同社を退任し、今年に入り米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOらと会って日本法人COOに就任することが決定した。「米国で働くことに、まったく関心がない」(樋口COO)と、米本社の役職はあてられていない。

 ヒューストン社長は、樋口COOを迎えた理由について、「05年7月、社長就任と同時に打ち出した3年計画の『PLAN-J』が、折り返し地点にあり、当社にとって重要なタイミングにある。日本市場を拡大するうえで、新たなリーダーを必要としていた」と、日本HP社長時代の実績などを考慮したという。

 樋口COOはこれに対し、「元々エンジニア出身で、ハードやSIを経験し、ダイエーでは顧客企業の立場でもあった。こうした多面的な経験がマイクロソフトで役立つと判断した」と、社長就任の要請を受け入れたと説明する。

 マイクロソフトの法人向け製品としては、サーバーOS「Windows Server」やデーターベース「SQL Server」、業務アプリケーションのうちCRM(顧客管理)製品「Dynamics CRM」など、一昨年から次世代製品を相次ぎ提供し始めた。今年は、ERP(統合基幹業務システム)「Dynamics AX」や「Windows Server」の後継版「Longhorn(コードネーム)」などを相次ぎ日本市場へ投入する計画だ。

 しかし、日本のSMB市場は、「当社テクノロジーの浸透度が少ない」(ヒューストン社長)ことから、まずは樋口COOの手腕がこの領域で試される。日本市場でマイクロソフト製品の浸透度は、クライアント製品が欧米に比べ半分、サーバー製品が同3分の1と低いのが現状。樋口COOは「コンシューマ市場で得たボリューム販売の成功体験を基に、ビジネス市場ではパートナーと密に連携して、ハイタッチなセールスをしていく」と、これまでの経験を生かして「PLAN-J」を加速させる。

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