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2010/07/28 19:17

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中小企業情報化支援協議会とBCNがITC向けセミナー、「SMBが求めるIT」語る

 中小企業情報化支援協議会とBCNは、7月28日、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会の後援で、ITコーディネータ(ITC)向けに「中小企業情報推進セミナー Vol.1」を開催した。

 今回のセミナーは、ITC向けに「中小企業のIT化を促進するために何が必要か」をコンセプトに、中小企業向けビジネスを手がける有識者から情報を提供するもの。プログラムでは、まず「週刊BCN」編集長の谷畑良胤が基調講演に登壇。「全国のユーザー事例から見えてくる『成功するITCの共通点』」をテーマに話した。

 国内の中小企業のIT化が世界の先進国に比べて遅れている点を訴えたうえで、中立的な立場で経営とITの両側面からソリューションを提案できるITCが、IT化の遅れを打破するうえでは重要な役割であることを強調した。

 そのうえで、自身の取材経験をもとに、成功するITCのポイントを解説。「公的機関などと連携したユーザー企業との出会いの場の創出、システムを開発するITベンダーとの密な連携、ITCの活動を認知しているITベンダーとのアライアンス確立などが、ITCとユーザー企業、ITベンダーが“Win-Win-Win”の関係になるために必要な要素」と語った。 

基調講演に登壇した谷畑良胤「週刊BCN」編集長

 その後、登場したITCの鬼澤健八氏は、ITC資格を取得して5年前に独立してから手がけてきた事例を紹介。成功事例として千代田漬物を取り上げた。

 千代田漬物は、従業員20人、売上高約6億円の漬物卸売会社で、鬼澤氏のサポートで2008年度に経済産業省が主導する「中小企業IT経営力大賞」で、審査委員会奨励賞を受賞している。

 鬼澤氏は、千葉県の公共団体を通じて約5年前に千代田漬物に出会い、1年目に老朽化した販売管理システムのリプレースを担当。2年目からは経営顧問を兼ねながらIT戦略立案・推進を手がけている。5年が経過した現時点での成果として、「賞味期限間際の在庫処分の減少が進み、利益率が約2ポイントアップしたほか、自社会計による月次決算の早期化などにも寄与した」と説明した。 

鬼澤健八氏は成功事例として千代田漬物のプロジェクトを挙げた

 続いて登壇した中小企業情報化支援協議会の森戸裕一・事務局長は、「ビジネスチャンスを創りだすコンサルタント集団とは」をテーマに講演。「中小企業でも大手企業と対等に戦えるのが今の情報化時代」と説明したうえで、中小企業を支援するITCが今後進むべき姿を提案した。

 森戸氏は、「今後は、経営コンサルタントではなく、ユーザー企業とともにビジネス成長を一緒に考えられるビジネスプロデューサーが必要になる。経営とITの知識をもつITCには、次世代のビジネスの成長をつくるための地盤がある。われわれはITCがビジネスプロデューサーへと変わるための支援をしたいと」と語り、中小企業情報化支援協議会への参加を呼びかけた。

 中小企業情報化支援協議会は、中小のユーザー企業と、組織化する会員とのビジネスマッチングの場を提供する任意団体で、初年度は年会費を無料で会員を募っている。 

中小企業情報化支援協議会の森戸裕一・事務局長

 最後のセッションでは、中小企業の有識者を集めたパネルディスカッションを開催。前出の鬼澤氏と森戸氏に加えて、ユーザー代表として千代田漬物の柿澤好徹氏と、企業内ITCとしても活躍するネクストウェアの太田垣博嗣氏、ベンダー代表として富士通の弓田光正氏が登場し、ITの利活用について活発な議論が繰り広げられた。

 会場には、定員を超える約120人のITCが集まった。約4時間のセミナーとなったが、最後までプレゼンテーションを聞き入っていた。

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