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2010/11/18 09:21

[週刊BCN 2010年11月15日付 Vol.1358 掲載]

ニュース

<ITジュニア育成交流協会(A.JITEP)>第21回高専プロコン高知で開催 国際色豊かに

 今年で21回目となる「全国高等専門学校プログラミングコンテスト(主催:高等専門学校連合会、共催:NPO法人高専プロコン交流育成協会ほか)」の本選が2010年10月16~17日の2日間にわたって高知市で開催され、全国から集まった高専生たちの熱戦が繰り広げられた。

 全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)は、毎年開催地が異なり、今年は龍馬ブームで全国的にも知名度の高い高知県での開催となった。高専プロコンは課題・自由・競技の3部門があり、それぞれのテーマに沿ってプログラミング技術を競い合う全国大会だ。今年の大会キャッチコピーは、開催地の高知にふさわしく「集えプロコン!IT維新の志士たち」とされた。

高専プロコン「競技部門」決勝の様子。
高専OBが制作したネットワーク型ゲームで勝敗を決めた

松江、香川、石川が制覇

 事前審査を勝ち抜いた高専が集う本選では、作品の完成度は当然のことながら、プレゼンテーション能力も重要視される。各チームには8分間の発表、4分間の質疑応答が割り当てられ、短い時間のなかで審査員に向けて自慢の作品を代表者がアピールしなければならない。また、作品のデモ審査もあり、期間中、睡眠も満足にとらずに作品に修正を加え、デモ対策に追われるチームも多い。こうした審査によって、課題部門は松江工業高等専門学校(2回目)が、自由部門は香川高等専門学校詫間キャンパス(3年連続)が最優秀賞(文部科学大臣賞)を、そして競技部門では石川工業高等専門学校が初優勝(文部科学大臣賞)を決めた。

 また、同時開催の第2回となる国際大会「NAPROCK PROCON2010」は、高専プロコンの共催者であるNPO法人高専プロコン交流育成協会(NAPROCK)が主導している。今年は東アジアから3か国の出場があり、参加から帰国までこれらのバックアップを一手に引き受けて国際色を引き立てる役割をしているのがNAPROCKである。今年はハノイ国家大学(ベトナム)、大連東軟信息学院(中国)、モンゴル科学技術大学が参加した。

 彼らの実力を垣間見たのは競技部門の決勝だった。ハノイ国家大学が石川高専に肉薄し、わずか1ポイント差で敗れたものの、国際大会部門で堂々の二位入賞(Second Prize)は競技部門参加の日本のチームに大きな衝撃を与えた。

奥田理事長が中国の学生に講義

 このように高専プロコンは海外勢を招へいしながら国際化を図り、さらなる発展を遂げている。こうした国際的な動きに連動して、高専プロコンの協賛会社の1社である東芝ソリューションからの提案でNPO法人ITジュニア育成交流協会(ジュニ協)の奥田喜久男理事長が、中国東軟信息学院(課題・自由部門で特別賞にあたるSpecial Prizeを受賞)の学生に向けてITに関する講義を行った。

 高専プロコン終了後の10月20日、都内に移動した学生たちは、港区にある東芝ソリューションの会議室にて奥田理事長の講話を聞いた。「印刷が生み出されてから500年以上もその技術が使われ続けている。インターネット技術はこの先500年以上使われているでしょうか?」と学生たちに問いかけ、「時代は変わっても、人間はこの先も変わらず存在し、その周辺には新しい技術が常に現れているでしょう」と述べ、新しい技術を生み出す人間の知恵の重要さを述べて約1時間の講義を終了した。

 なお、ジュニ協はこうした講義を通してIT業界とITを学ぶ生徒を繋ぐ活動を行っているが、2006年から毎年高専プロコンをはじめとする各コンテストで優秀な成績を収めた個人・チームなどをBCNに推薦し、「BCN ITジュニア賞」の運営を陰で支えている。来年の「BCN ITジュニア賞2011」は、「BCN AWARD 2011」と同時に開催する予定。

取材・文/加藤純一(NPO法人 ITジュニア育成交流協会事務局長)

NPO法人 ITジュニア育成交流協会(A.JITEP)とは

 学生のITへの関心向上やスキルアップ、IT産業の活性化を目的として、2006年に東京都の認可を受け、設立された。教育機関のIT化や、ITを活用した教育の現場を取材を通じてサポートするほか、学生向けのIT関連コンテストを支援する。学生などの若者とIT業界企業とのかけ橋になり、中長期的に国内IT産業の競争力を維持する活動を手がけている。現在、アイ・オー・データ機器やエレコム、オービックビジネスコンサルタント(OBC)など13社が協賛企業に名を連ねる。


デモ審査に緊張が走る。審査員のなかにはIT業界の第一線で活躍する人も。
鋭い質問に生徒もしっかり答えていた

デモ会場で審査員に解説する中国の大連東軟信息学院チーム。
言葉の壁を超えて作品の素晴らしさを伝えていた

最終日・閉会式で行われた表彰式。
国際大会の競技部門ではハノイ国家大学が準優勝となるSecond Prizeを受賞した

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