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2012/05/17 12:26

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「SuiteWorld 2012」レポート、米ネットスイートがEコマースの進化形“Commerce as a Service”を提唱

【サンフランシスコ発】米ネットスイートは、現地時間の5月14日から17日にかけて、サンフランシスコでクラウドコンピューティングのイベント「SuiteWorld 2012」を開催している。15日の基調講演にはザック・ネルソンCEOが登壇し、会場に駆けつけた3000人弱のユーザー企業担当者やパートナー企業担当者などを前に、新製品やパートナー戦略を披露した。

ザック・ネルソンCEO

 冒頭、ネルソンCEOは10年間の急激な成長をアピール。第1四半期の売上高が50万ドル(2002年度)から6930万ドル(2012年度)に伸びたことに加え、2012年度の通期売上高は3億ドルとなる見込みと説明した。直近では、小型・防水・防塵ビデオカメラのGoProやクラウドサービスのEvernoteなどの成長企業をはじめ、プロクター・アンド・ギャンブルなどの大企業で稼働を開始している。

 ユーザー企業が、競合であるMicrosoft Dynamics Great PlainsなどからNetSuiteにリプレイスする理由について、「マイクロソフトのメンタリティは“Cloud also”だが、ネットスイートは“Cloud first”だ。急成長していて、迅速な経営判断が求められる成長企業に、2層ERP戦略でアプローチしてきた結果が数字に表れている」と、ネルソンCEOは語った。

直近3年間の成長率が84%と他社を引き離していることを強調した

 クラウドアプリケーションの開発プラットフォーム「SuiteCloud」を利用する開発者は5500人に上り、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)が提供するクラウドアプリ「SuiteApps」は1万8000を数えるまでになったことを明かした。システムインテグレーション(SI)パートナーには、デロイトコンサルティングをはじめとするコンサルティングファームが数社加わり、チャネルビジネスを強化。一方で、チェコに開発センターを開設するなど、開発体制の整備にも余念がない。今年度末には、150~200人規模に開発者を増員する。

 基調講演の目玉となったのが、「NetSuite SuiteCommerce」の発表だ。同社が提唱するEコマースの進化形「Commerce as a Service(CaaS)」の思想を具現化した新製品で、企業規模やデバイスを問わずに利用できる商取引のクラウドサービスだ。「NetSuite SuiteCommerce」は、「SuiteCloud Platform」上で商取引に必要な各種機能を提供するのはもちろん、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を公開して、他のサービスとも連携する。

 既存のEコマース機能で、7000社のECサイト上の1120万におよぶアイテムをクラウド基盤上で管理してきた。ネルソンCEOは、「NetSuite SuiteCommerce」の特徴を「旧来のEコマース機能はBtoCのECサイト向けで、PCブラウザでの利用に限定される。CaaSは、PCやスマートフォンなどのさまざまなデバイスで利用でき、マルチチャネルに対応する」と語った。

 多くの企業では、バックエンドで稼働しているMicrosoft Dynamics Great Plains、Sage、SAPなどのシステムなどがサイロ化し、店頭やEコマース、テレセールスなどのチャネルごとにばらばらな顧客情報を管理する状況に陥っているという。こうした状況を、新製品の「NetSuite SuiteCommerce」や、受注管理、在庫管理、財務会計などの業務向け機能を一つのアプリケーションとしてクラウド環境で提供する「NetSuite」が変える。

 新たに設けたエージェンシーパートナーやテクノロジーパートナーが、付加価値サービスを提供する。エージェンシーパートナーはウェブデザインに長けたベンダーで、ECサイトの構築を支援する。テクノロジーパートナーは、ユーザーである小売業者と金融機関を中継するPayment Gatewayや、スマートデバイスに最適化したソリューションなどを手がける。(信澤健太)

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