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2012/06/18 12:19

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キヤノン、MR(複合現実)システムの販売を7月下旬にスタート

 キヤノンは、6月18日、MR(複合現実)システムの販売を7月下旬に開始すると発表した。販売とシステム構築は、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループの情報サービスの中核事業会社であるキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が担う。キヤノングループがMR技術をベースとした事業を本格的に立ち上げるのは、今回が初めて。

 MRは現実と仮想を複合させる技術で、一般的にはゲーム機などですでに実用化されている拡張現実(AR)が知られている。ただ、従来のARはどちらかといえば「現実に仮想をもち込む」傾向があるのに対し、キヤノンが事業化するMRは「現実に仮想をもち込むAR的なものから、仮想に現実をもち込む仮想現実(AV)まで、幅広く対応している」(キヤノンICP第一事業部の鳥海基忠上席担当部長)ことから、ARでもAVでもない「MR」という概念を打ち出した。

MRのポジショニング。現実に仮想をもち込むARから仮想に現実をもち込むAVまで、幅広くカバーする。実物の大きさを忠実に再現するのも特徴の一つ

 もう一つ重要なのは、ゲーム機で普及しているARは、おおよその大きさは指定できても、例えば工業製品の設計・開発に応用できるほど緻密な寸法は再現できない。これに対してMRは、「製造業の設計・開発部門で3D-CADなどと連携させて実用に耐えうる」(キヤノンICP第一事業部の麻生隆チーフ)という。

キヤノンITソリューションズMRビジネス準備室の児玉秀郷担当室長(左)、キヤノンICP第一事業部の鳥海基忠上席担当部長(中央)、キヤノンICP第一事業部の麻生隆チーフ(右)

 販売やシステム構築を担当するキヤノンITSは、まずは3D-CADを日常的に使う大手製造業を販売の主なターゲットとする。キヤノンITソリューションズMRビジネス準備室の児玉秀郷担当室長は、「世界各地に開発拠点がある製造業での地球規模での共同開発ツールとしての活用や、プラントや航空機など、大型機器の整備要員の研修用ツールとしての需要が見込まれる」と話す。段階的に遠隔医療などにも応用できるとみている。

 キヤノンのMRシステムは、ユーザーがヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して、3D-CADデータなどの仮想データを投映する方式を採用している。6月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催されるアジア最大級の3D技術・映像技術の展示会「第20回 3D&バーチャルリアリティ展(IVR)」で展示する予定だ。(安藤章司)


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