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2012/07/27 12:19

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「DISわぁるど in 北海道」でWindows 8搭載PCをお披露目、災害対策やウルトラブックなどにも注目

 ダイワボウ情報システム(DIS、野上義博社長)は、7月25、26日の2日間、札幌市の札幌コンベンションセンターでプライベートイベント「DISわぁるど in 北海道」を開催した。2日間で計3000人程度が訪れた模様だ。

文教・自治体向け災害対策ソリューションを訴求

 主催者のDISは、学校向けを中心とした文教と自治体向けの特別会場で、教育機関や公共施設のPCをクラウド対応の災害用情報端末として転用することができるソリューションを出展。昨年の東日本大震災時に同社が行った災害ボランティアの経験をもとに考案したもので、通常利用時の環境をそのままに、震災など緊急時にすぐに被災者が情報を入手する端末に切り替えられる。

災害時に学校や公民館のパソコンを災害情報入手用に転用できる「レスキューPCソリューション(MIRACLE Smart Desktop)」の画面

 「レスキューPCソリューション」は、Windowsと異なる領域にLinux OSをインストールし、通常時はデュアルブート環境で災害用の画面に触れることはない。災害時には、PC起動時に特定キー操作をすることでWindowsからLinux環境へ切り替わり、専用画面を使ってインターネットで災害情報を入手したり、メールや文書を作成したりできる。東日本大震災では、テレビ放送が津波の映像などを伝えるだけで、肝心の避難情報などの入手が困難だった。こうした経験を踏まえてつくり上げたソリューションで、すでに200台が納入されている。今秋に控える学校や自治体の入札期に向けて、二次店に対して差異化ソリューションとして拡販を促進していた。

DISは、普通教室に1人1台のPCやタブレット端末を導入するステップを示していた

 またDISは、文教向けに製品を提供するメーカーと連携して、特別会場で、普通教室へ各学校の実情に応じて段階的に1人1台のパソコンやタブレット端末を導入する提案を行った。DISによれば、教員には依然としてITアレルギーがあり、特定の場所にあるパソコン教室だけでなく、普通教室にパソコンを導入することへの抵抗感がある。そこでDISは、まず、電子黒板と連携して教材を提示できる教員用のFlash教材搭載のタブレット端末を導入するところから始め、次にグループ活動向けに端末を入れ、徐々に1人1台に配置していくという導入ステップを提示。特別会場では、このほかサンワサプライが、学校の課外活動などでiPadを持ち出して使う際の衝撃に強いiPadケースなど、タブレット端末のサプライ品を展示し、注目を集めていた。

普通教室にPCやタブレット端末を導入する方法のプレゼンテーションを熱心に聞く参加者。写真中心部の八角形の物体は、普通教室で児童・生徒が使う端末を収納する充電保管カート。カートごと移動して、複数の学級が交替で端末を使うことができる

写真中央の水色のケースが課外授業などで活用できるiPadケース「PDA-IPAD312BL」

メーカー同士、ベンダーとメーカー間でアライアンス

 「DISわぁるど in 北海道」では、メーカー同士や販売会社とメーカー間で、得意技を生かして開発した製品の展示が多くみられた。例えばオレガは、ストレージ仮想化ソフトウェア「VVAULT」をアイ・オー・データ機器(IOデータ)とエレコムの「ロジテック」NAS製品に搭載したモデルを両社ブースで展示。IOデータのWindows Storage Server搭載モデルのNASのうち、2ドライブと4ドライブモデルをDISの二次店に訴求していた。

 オレガによれば、ストレージの仮想化製品は一部の外資系大手メーカーのものしかなく、中堅・中小企業(SMB)が購入するには高価という。その点、「VVAULT」は、ファイルストレージの仮想化を手軽に実現し、Windows上にマウント可能なすべてのストレージを一つに統合して、大容量の仮想ストレージを構築できる。専用きょう体でなく、IOデータやロジテック、バッファローなどのNASを利用できるので、安価に導入できる。IOデータによれば、すでに多くの引き合いがあるという。

 また、会計ソフトを中心とした業務ソフトを販売する札幌地場ベンダーのビズポイントは、「DISわぁるど in 北海道」の開催当日に、オービックビジネスコンサルタント(OBC)やピー・シー・エー製品のユーザーが、自社に合った出力帳票を簡単に作成できる「かんたんEXCEL集計ソリューション」をリリースした。

札幌のベンダー、ビズポイントが開発した「かんたんEXCEL集計ソフト」のインターフェース

 既存の会計ソフトの標準集計は3次元までしか見られず、CSV出力を集計内容に応じてそのつど行っているが、「かんたんEXCEL集計ソリューション」は、各会計ソフトのデータをSQL Serverから取り出し、使い慣れたExcelで5次元まで簡単に集計・分析ができる。さらには、税込み9万8000円という低価格を実現した。ビズポイントはDISの二次店でもあり、業務ソフトベンダーの販売会社を通じて、年間300ライセンスの販売を目指す。

 2日目の注目ブースは、特別会場に設けられた日本マイクロソフトのコーナーだった。この日、樋口泰行社長が「Office 365」や発表されたばかりの「Windows 8」に関して講演したこともあって、「Windows 8」を搭載したパソコンが置かれた同社のブースに人だかりができ、実際に端末を操作する姿が目立った。主力の製品・サービスだけでなく、パートナー制度「マイクロソフトパートナーネットワーク」に関する説明も行われた。

日本マイクロソフトのブースでは「Windows 8」搭載のパソコンが人気を集めた

インテルは、マカフィーと共同開発の製品を展示

 日本マイクロソフトの隣は、インテルのブース。ずらりと並んだ国内外のメーカーのウルトラブックを操作する来場者が多くみられた。また、25日に発表されたばかりのマカフィーとの共同開発による業界初のハードウェア支援型セキュリティ製品「McAfee Deep Defender」の説明コーナーが設けられていた。

インテルのブースにはウルトラブックがずらり

 東日本大震災や北海道内の電力供給問題に絡んで、サーバー・ストレージ・仮想化とペリフェラルのコーナーにあるBCP(事業継続計画)やDR(ディザスタリカバリ)などに関係する製品・ソリューションのコーナーは、来場者が最後の時間まで残り、熱心に見学していた。最も大きなスペースを確保していたシュナイダーエレクトリックのブースでは、サーバーやネットワーク機器に電源を供給するUPSの新製品「Smart-UPS」について、地元ITベンダーが質問する姿が多くみられた。また、オムロンは、「災害シーズン到来!」と題して、台風や竜巻、雷などの自然災害に備えた電源対策のUPS「BY35S」などを展示し、小型パソコンやNAS、ワークステーションなどの機器に適応した製品をアピールしていた。

シュナイダーエレクトリックの新UPS「Smart-UPS」は、電力供給不足が心配される北海道のITベンダーの注目を集めた

 ペリフェラルのコーナーでは、エレコムが「エレコム」「ロジテック」「ハギワラ」「Lacie」の4ブランドのNASやストレージ製品などを展示。また、ロジテックブランドで提供するドライブ・レコーダーについて、多くの地元ITベンダーが質問する姿がみられた。ネットワーク・セキュリティのエリアでは、プリンストンテクノロジーが、ポリコムのビデオ会議システム「VidyoConferencing」と連携し、iPadでも遠隔会議ができるシステムをデモンストレーション。新製品の米QOMO Hitevision製書画カメラ「QPC60」を参考展示し、パソコンなしでの静止画保存やズーム機能などの特徴を訴えていた。また、SkyがIT資産管理ソフト「SKYSEA Client View Ver.7.2」の画面を見せながら、使いやすさとiPhone/iPadの端末管理への対応をアピールしていた。

1kgを切ったマウスコンピューターのウルトラブック「LuvBook X」はパソコン販売会社からの注目を集めた

 入口を入ってすぐのPC・モバイルコーナーでは、レノボ・ジャパン、日本ヒューレット・パッカード、東芝情報機器、NEC、マウスコンピューターなどが、ウルトラブックやAndroid端末などを展示。NECのブースでは、ビジネス向けのAndroid搭載のタブレット端末「LifeTouch L」や13.3型の軽量PC「UltraLite タイプVG」などに注目が集まっていた。マウスコンピュータは、リリースしたばかりの重さ985gのウルトラブック「LuvBook X」を展示。多くの来場者が手に持ちながらスタッフに質問している姿がみられた。

 次回の「DISわぁるど」は、11月20、21日の2日間、北九州市で開催することが決まっている。(谷畑良胤)

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