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2012/09/27 21:07

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サイボウズ、イベントでパートナー幹部が登壇、クラウドビジネスの不安を払拭

 サイボウズ(青野慶久社長)は、9月26日、クラウド事業に関するプライベートイベント「cybozu.comカンファレンスII」を開催した。今年3月に開催した「cybozu.comカンファレンス2012」に続く2回目。

 サイボウズは、2011年11月21日にクラウドサービス「cybozu.com」の提供を開始して以来、グループウェアの「サイボウズ Office」「Garoon」をはじめ、業務アプリケーション構築PaaS「kintone」やスマートフォン用無料アプリ「KUNAI」などをラインアップに加えてきた。利用企業は、6か月で1000社を突破している。

 基調講演で青野社長は、「これまでのパッケージビジネスは変わる、という危機感をもって『cybozu.com』の提供を始めた。立ち上がらなければ死ぬくらいの思いで投資している」と決意を語り、矢継ぎ早に、クラウド環境の整備や新製品の投入、機能の追加に取り組んできた経緯を説明した。

 だが、急激なビジネスモデルの変換の裏で、パートナー企業からは不安の意見も寄せられていた。登壇した内田洋行の朝倉仁志執行役員情報エンジニアリング事業本部オフィスエンジニアリング事業部長は、「2年前に青野社長から『クラウドをやる』と言われて、ちょっとネガティブな気持ちになっていた。クラウドビジネスは、われわれのようなSIerにとっては大きな経営負担になるからだ」と説明。従来のパッケージビジネスとのカニバリゼーション(共食い)とスマイル・カーブ現象によって、難しい舵取りを迫られていたという。 

クラウド時代のSIerの経営課題。カニバリゼーションとスマイル・カーブ現象

 スマイル・カーブ現象は、電子機械産業などの収益構造を表す用語で、川上に位置する商品開発や部品製造の段階と川下の保守サポートは収益性が高いが、中間の製造工程は付加価値が低いことを指す。台湾・エイサーの創業者であるスタン・シー会長が提唱したのが始まりといわれている。クラウドビジネスにあてはめると、収益性が高い製品技術とサービス・保守はサイボウズの領域となり、SIerである内田洋行が儲かりにくい構図が生まれていたという。

 朝倉事業部長は、「パートナー関係をどうしようかと悩んだが、解決の糸口は顧客の声だった。『サイボウズ製品がすべてを解決してくれるわけではなく、業務の一つに過ぎない。それに、すべてをクラウドに移行することはできない。だからこそ内田洋行に相談している』と教えてもらった」と明かす。

 例えば、社内情報基盤に「Windows SharePoint Server」、スケジュールにサイボウズの「Garoon」を導入したユーザー企業の事例を挙げる。「エクスプローラのようなUIを変えてほしい、という要望をもらい、当社が販売している『SmartAmigo』のテンプレートを導入した。さらに、会議室に設置した端末とAPI連携した会議室予約クラウドサービスの導入も手がけた」。 

内田洋行が手がけた導入事例

 朝倉事業部長は、最後に「顧客から『国産でこれだけ尖っているサービスはない』という意見をもらった。サイボウズには、もっともっと尖ってほしい」とエールを送った。(信澤健太)

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